サブスク代が、死後も親の「ネット銀行」から引き落とされ続け…相続で困る「デジタル遺産」の落とし穴

2026.08.30 LIFE

親の相続について考えたとき、預金や不動産は思い浮かんでも、ネット銀行や電子マネー、SNSなどの「デジタル財産」まで把握していますか?実は、親が利用しているサービスを家族が知らないまま相続を迎えると、財産の見落としや不要な支払いが続く原因になることもあるようです。

とはいえ、相続や終活の話は切り出しにくく、後回しにしがちですよね。大切なのは「もしものとき」の話題から自然に会話を始めることだといいます。

本記事では、『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』から、親のデジタル財産の確認方法や相続の話し合いのコツを紹介します。

※本記事は書籍『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)から一部抜粋・編集したものです
※監修:黒田尚子(1級FP技能士・一般社団法人患者家計サポート協会顧問)

 

親のデジタル財産を把握する

「ネット銀行やネット証券を利用している?」と聞いておく

総務省の『令和6年通信利用動向調査』によると、70代の56%はスマートフォンを、36%はパソコンを利用しています。SNSの利用率は66%にも。ネット銀行やネット証券、電子決済サービスの利用も、ますます増えていくでしょう。

そこで問題になるのは、「デジタル遺産」です。相続の段階でネット銀行に口座があることに気づかないと、あとで遺産分割協議をやり直すことになります。また、誰にも気づかれなかったせいで、サブスクの費用が死後もネット銀行から引き落とされ続けていたというケースもあります。

まずは自分の親に「ネット銀行を利用している?」と聞いてみましょう。電子マネーや仮想通貨も相続対象になりますから、「何をしているか」はできるだけ具体的に。

さらにログインID、パスワードを別紙に書いてもらうことも必要です。悪用を防ぐため封筒に入れて封印をし、安全な場所にしまっておくよう親に伝えましょう。

なお、電子マネーなどのポイントの多くは相続対象にはなりませんが、JALやANAのマイレージなど相続できるものもあります。

 

ロック解除には高額の費用が

故人の財産がネット上にあることがわかっても、デバイスのロック解除ができなければログインはできません。パスワードを片っ端から入力してもログインできなければ、専門業者を頼るしかなく、その場合、数十万円の費用がかかることも。

 

デジタル財産の内容をリスト化する

〈スマートフォン、パソコン、タブレット〉

・型番、キャリアの種類
・電話番号、メールアドレス
・ログイン時(ロック解除)パスワード

 

〈インターネット契約プロバイダー〉

・プロバイダー
・会員ID

 

〈利用しているSNS〉

・SNSの種類(LINE、X、Facebook、Instagramなど)
・ID、ユーザー名
・パスワード

 

〈ブログ・ウェブサイトなど〉

・ブログやサイト名
・URL
・ID、パスワード

 

〈モバイル決済、ポイントサービス〉

・使っている決済方式(バーコード決済、電子マネーなど)
・マイルやクレジットカードなど、高額になりそうなポイント

 

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