恋は盲目。このまま進むべき?冷静になるべき?

ジブリの名作『千と千尋の神隠し』。

公開から何年経っても、主題歌『いつも何度でも』を聴くと、美しい世界や感動が蘇る人も多いはず。

そんな、すてきなテーマ曲の作詞をされた覚 和歌子さん。

このコーナーでは、彼女の手がけたタロットカード「ポエタロ」より、カードのテーマに沿って書かれたエッセイを一話ずつご紹介しています。

 

今回のカードは「火」

覚さんのエッセイに入る前に少し。

 

もっか進行中のその恋愛は、あなたの魂の切実な欲求が向かわせている

運命のようです。

あなたの向かう先が特定の人でなく、仕事や場所であるような場合も、

そのひたむきさには肯定的な波動を感じます。

 

大人になるほど、まっすぐ何かに夢中になるのはとても難しいこと。

そして、とても素敵なことでもあります。

心に従って進むなら、その道は間違ってませんよ、と背中を押してくれるカードです。

それでは、覚さんのエッセイをどうぞ。

 

***

 

【火】激しくなくてどうする

母が子どもの頃、

町のはずれの低い山の中腹によく狐火を見たそうだ。

 

オレンジの炎がいくつも連なって移動していたという。

幽霊なんていない、

目に見えないものは信じない、

と言い切る母が言うから、

その分余計にリアリティがある。

 

今ほど町や村が電燈に照らされていなかった昔、

狐火は日本各地に見られたらしい。

 

長いときは500メートルも小さな炎が連なって動き、

ひとつが消えたと思ったら別の地点にまた現れる。

 

「狐の嫁入り」とも呼ばれて、吉事の前ぶれとされている。

自然発火現象だという説明より他に、

まだ科学的な解明がされていないと聞くと、

いきおい心はそそられる。

 

貧しい戦後の村の子どもたちの目に、

暗闇を行列していく灯火(ともしび)は

どんな風情で動いていたのだろうか。

 

揺らめく炎の不思議さは何を伝えていたのだろう。

 

夜は明るいことが当たり前になってしまった今では、

狐火とは、もう出会うことも叶わないだろう。

 

「火」は激しくもわかりやすいエネルギーのかたち。

 

はたから見れば「やめればいいのに」というような恋愛にかぎって、

その渦中にある人が引くカードでもある。

 

いつか炎は消えるかもしれないし、

激しければ激しいほど祭りの後の空虚感も深いだろう。

 

しかし、のめり込まなくて恋愛と言えるだろうか。

夢中にならなくて好き合う意味があるだろうか。

 

 

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

 

***

 

ポエタロ」とは?

「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、

かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、

その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。

1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、

なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、

次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。

あなたの心強い味方になってくれるはず

 

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『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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