おひとりさまの1ヶ月の貯蓄平均値は約3万円!貯蓄を倍増させるには?

人生100年時代。シングルの女性が老後のために必要な貯蓄は、2000万円とも3000万円とも言われています。しかし、思うように貯まらないと感じている人も少なくありません。

そこで今回は、今の貯蓄を一気に倍増させる方法を考えてみたいと思います。

 

■シングル女性の貯蓄平均額は約3万円

総務省の「家計調査 家計収支編 単身世帯(2018)」によれば、シングルで働いている35~59歳の女性の場合、月の貯蓄平均額は、3万2648円です。

自分は月に3万円貯蓄しているから大丈夫、と思ったとしたらちょっと待ってください。もしかすると預金口座には月3万円も残っていないかもしれません。

 

データを詳しくみていくと、貯蓄約3万円の内訳がわかります。

支出の項目の「預貯金」は、約21万円。月あたり、これだけ貯蓄に回しています。

それに対して収入の項目の「預貯金引出」が約18万円です。

つまり、月あたり約21万円預貯金口座に入れているけれど、引出しが約18万円あるから、差引約3万円が口座に残る、という計算です。

 

預貯金が1カ月に約21万円、預貯金引出が約18万円というのはかなり多いように思えるかもしれませんが、1年のうちにはボーナス月などたくさん貯蓄ができる月もあり、大きな買物のため貯蓄を取り崩す月もあります。

逆に、ほとんど貯蓄ができない月もあれば、貯蓄をまったく取り崩さずにやりくりできる月もあるでしょう。

 

これらの月を平均でならすと、1カ月の貯蓄平均額が約3万円になるのです。

ここで大事なのは、貯蓄をしてもまるまる残るわけではないということ。貯蓄の取り崩しを考慮に入れながら、計画的に貯蓄をしていく必要があります。

 

貯蓄を増やすには、まずは節約できるところを探す

月3万円の貯蓄を続けていくと、10年後、20年後にはいくらになるでしょうか。

 

3万円×12カ月×10年=360万円

3万円×12カ月×20年=720万円

 

すでにある貯蓄と合計して、老後資金として十分な金額になるでしょうか。

もしも不安があるなら、さっそく貯蓄を増やすことを考えましょう。

 

貯蓄を増やすには、まずは節約をして支出を減らすことです。

たとえば、外食を減らして自炊を増やしたり、新しい服や靴を買わずに我慢したり、飲み会に誘われても断ったり、ということを考える人も多いでしょう。

確かに、これらを実行すれば支出は減り、節約になります。

しかし、無理をして節約をしてもストレスがたまり、あとから衝動買いに走ってしまうという悪循環にもなりかねません。

 

節約のオススメは、固定費を見直すことです。

固定費とは、毎月決まった金額の支払いがある支出で、自動的にクレジットカードでの支払いや、銀行口座からの引落としにしているケースが多いでしょう。

自動的に支払っているため、金額だけではなく支払っているという意識がないままの支出が紛れ込みがちです。

ぜひ、じっくりとクレジットカードの利用明細や、銀行口座の利用履歴を確認して、ムダな支出がないか確認しましょう。

 

特に、生命保険や医療保険の保険料や、携帯電話の料金は、何年も見直さないままになっているようなら要注意です。保険の見直しや、携帯電話プランの見直し、格安スマホの利用などで安くできるかもしれません。

また、スポーツジムや料理教室などの会費、定期購入している食品など、利用し切れていないようならいったんストップする決断も必要です。

 

貯蓄アップには収入アップも必要

節約だけで月3万円の支出減ができれば貯蓄倍増になりますが、せっかくなので収入アップも考えて見ましょう。

本業をしながらできる収入アップ方法なら、継続的な収入源として暮らしを支える柱のひとつにすることも可能です。

 

効率的な収入アップは、すでに持っているスキルを利用することがポイント。パソコン入力や英会話などのスキルがあれば、活用できるものを探しましょう。

クラウドソーシングで仕事を探すと、家にいながら自分のペースで仕事を請け負うことができます。経験を積めばそれだけ仕事も依頼されやすくなり、収入をさらにアップさせることができます。

 

あるいは、最近注目されているシェアリングエコノミーを活用するのもいいでしょう。シェアリングエコノミーとは、自分が持っているモノやスキルを誰かに提供するというものです。

たとえば、ブランドもののバッグや、自動車、使っていない自宅の一室を貸すことで、収入を得ることができます。あるいは、部屋の掃除やカメラ撮影などのサービスを提供することでも収入になります。

 

さらにお金を増やすなら、投資を考えてみる

さて、さきほど月3万円を貯蓄すると、20年間で720万円になる、という計算をしました。

これは、預貯金の利息を考慮に入れていませんから、いわゆるタンス預金の試算です。

では、大手都市銀行の普通預金金利、0.001%(2019年5月現在)ではどうなるでしょう。

720万円のお金を貯めていっても、20年で482円しか増えません(税引き後) 。

定期預金の0.01%なら、普通預金の10倍ですが、それでも利息は5689円(同、年複利)。

 

20年間も時間があるなら、ここはぜひ投資を考えてみましょう。

たとえばリスクの少ない投資信託を選び、運用利回り1.5%で積み立てた場合、20年間で813万4438円(同、半年複利)になります。

つみたてNISAを利用すると、運用益に税金がかかりませんから、その場合は税金分の23万8228円も受取れることになります。

 

つみたてNISAで選べる投資信託は、手数料が低く、長期・積立の運用に適していると、金融庁が定めた基準をクリアしているものばかりです。

貯蓄のすべて投資にすることはオススメできませんが、節約をしたり、収入を増やしたりして生まれた余裕資金の一部を、投資にしてお金を増やしていくことも考えてみてもいいかもしれません。

 

ボーナス月は一気に貯蓄を増やすチャンス

1カ月の貯蓄平均額は約3万円ですから、倍にするなら月6万円の貯蓄になります。

節約や収入アップもいいけれど、やっぱりいきなり倍は大変、と思うなら、月ではなく年で考えてみましょう。

月6万円ということは年72万円です。

今までどおり月3万円の貯蓄では、年36万円ですから、あと36万円足りません。

 

この不足分を補うため、6月のボーナスから多めに貯蓄に回すことで、月の貯蓄額を抑えることがきます。

ボーナスから36万円貯蓄できれば月の貯蓄は3万円で現状維持です。

もっと貯蓄に回して48万円貯蓄すれば、月の貯蓄は2万円です。

貯蓄はしたいけれど、月々の生活をあまり変えたくない、という場合はこのような方法もいいでしょう。

 

お金をしっかり貯めて、有意義に使っていきたいですね。

 

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

 

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