「往来」じゅうらい?みんなが間違えがちなNG日本語10個

2019.06.10 QUIZ

なんとなくこう読むのかもなーと思いつつ、しっかり確かめなかったがために、いざという時に恥ずかしい読み間違いをしてしまうこともあります。今日は意外と読み間違いの多い熟語を集めました。この機会にチェック!

 

1・行脚

読み間違いの例

ぎょうきゃく

正しい読み

あんぎゃ

意味

徒歩で諸国を旅すること。僧が諸国をめぐって修行すること。

御朱印めあてで、四国行脚(あんぎゃ)に出かけた。

説明

もともと徒歩であることが条件ですが、最近は比喩的に使われることも多い熟語ですね。

 

 

2・初陣

読み間違いの例

しょじん

正しい読み

ういじん

意味

初めて戦いに出ること。また、その戦い。

初陣(ういじん)を飾る

説明

「初」を「うい」と読む熟語はそんなにありません。身近なところだと「初産(ういざん)」「初孫(ういまご)、はつまごとも読む」くらいでしょうか。「初陣」は有名な言葉なので、この機会に覚えてしまいましょう。現代は、いわゆる戦(いくさ)ではなく、第1回戦、初めての出社、新しい挑戦などにも広く使われます。

 

 

3・生粋

読み間違いの例

なまいき

正しい読み

きっすい

意味

「きすい」の促音化。まじりけが全くないこと。

生粋(きっすい)の江戸っ子

説明

「生」を「なま」と読んでしまい、「粋」を「いき」と読んで、「なまいき」となってしまう人がいるようです。しかし、なまいきは「生意気」ですね。

 

 

4・巧拙

読み間違いの例

こうしゅつ

正しい読み

こうせつ

意味

巧みなこととまずいこと。上手と下手。

巧拙(こうせつ)を論じる。

説明

会話で出てくることはあまりないかもしれませんが、目にすることは多いかと思います。応募要項などに「巧拙(こうせつ)問わず」と書いてあったら、技術や才能の出来不出来は問わないということです。この場合は、意気込みやチャレンジ精神、新奇性などが問われる場合もあるということが想像できますね。

 

 

5・憂える

読み間違いの例

ゆうえる

正しい読み

うれえる

意味

嘆きや不満を人に訴える。嘆願する。ぐちをこぼす。心をいため悲しむ。心配する。

教育の荒廃を憂(うれ)える。

説明

「憂(うれ)う」という表現もあります。「うれえる」は、「うらいふ」=裏を言うの意味。心の内を言うという意味の言葉が転じたものです。心の内で心配事がある時などに、そのことを表に出す、表現する時に使います。

 

6・往来

読み間違いの例

じゅうらい

正しい読み

おうらい

意味

行ったり来たりすること。ゆきかえり。互いに行き来すること。手紙のやりとり。

車の往来(おうらい)が激しい通り。

説明

「じゅうらい」とも読めそうですが、「往」は「おう」で、「じゅう」とは読みません。「じゅうらい」は「従来」ですね。

 

 

7・赴く

読み間違いの例

ふく

正しい読み

おもむく

意味

その方へ向かって行く。状態がその方へ向く。同意する。従う。

広島に赴(おもむ)く。

説明

これも、読めないままになっていることが多い熟語です。「赴任」は「ふにん」と読むのですが、訓読みが分からない人が多いようです。

 

 

8・拡幅

読み間違いの例

かくはば

正しい読み

かくふく

意味

道路などの幅を拡げること。

家の前の道路の、拡幅(かくふく)工事の案内が来た。

説明

「道路拡幅工事中」こんな看板を見たことがあるかと思います。「どうろ、かく……?」と読めないまま放っておいている人も多いのでは?読めない道路標識「幅員減少(ふくいんげんしょう)」とセットで覚えておきましょう。

 

 

9・義兄

読み間違いの例

ぎりあに

正しい読み

ぎけい

意味

義理の兄。配偶者の兄。他人同士でありながら、兄弟の約束を結んで兄となった人。

休暇願に「義兄(ぎけい)入院の為」と記入した。

説明

普段は「義理の兄が」と言葉にすることが多いのですが、書類などに記入する際、送り仮名を省いて「義兄」と記入すると思います。その際、読めなくても用が済むのが、むしろ読めなくなっている原因かと。ちなみに、義理の姉は「義姉」ですが「ぎし」と読みます。

 

 

10・首相

読み間違いの例

しゅそう

正しい読み

しゅしょう

意味

内閣総理大臣の通称。

今回の来日と関連する事業を行ったとして、社長が首相(しゅしょう)官邸の晩餐会に招待された。

説明

「相」は「相談」「人相」のように「そう」と読む場合が多いことと、内閣総理大臣のことを「総理(そうり)」と読む発音が、誤読のもとになっていると思われます。特に普段は「しゅしょう」と発音しているのに、いざ、文字を見て「しゅしょう」なのか「しゅそう」なのか分からなくなってしまう人が多いようで、意外に誤読の多い熟語です。

 

いかがだったでしょうか。こういうコラムを読む機会に、さっとチェックするのは、誤った認識を正すのにとても良い機会だと思います。読み間違いやすい字はまだまだあります。お時間のある方、過去の記事も読んでみてくださいね。

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