岩井志麻子のおんな欲(3)「クリスマスの変人達」

クリスマスに一人ぼっちは嫌、クリスマスまでには彼氏が欲しい、そんな切なくいじらしい女心はもちろん、わからないことはない。

娘さんと呼ばれた時代がバブル期だった私ら世代は、今の若者からすればギャグでしかない派手なクリスマス狂乱も記憶にある。

経済が活気づけばいいじゃない

不況の時代に突入して不景気がすっかり常態化しても、クリスマスシーズンは街も人も浮かれるものよ。

商戦に踊らされてとか、キリスト教徒でもないのにとか、家族と家でケーキ食うのが日本人の正しいクリスマスだとか、大人の冷静な言い分もわかるけど。
バレンタインにしてもハロウィンにしても、それで大勢の人が買い物して外食してパーティーして、経済が活気づいて大きく回っていけばいいなと、まずは思う。

クリスマス用に彼氏が欲しいという女

問題は、一人でも充実しているっていう本物のリア充じゃなく、クリスマス用に彼氏が欲しい、クリスマスに一人でいるのはみじめだという女心とその状況ね。
私は離婚して上京して今の夫と再婚するまで、男どころか友達もいない金もない、小説家志望というだけの無職、元夫の側に残してきた子どもには会わせてもらえない、親に説教されるから実家も帰りづらい、そんな本当に一人ぼっちのクリスマスが何度もあった。

街の華やかな恋人達より、ごく普通の夫婦や親子連れを見る方がつらかった。

だけど上京したての何もない私には、夢というより強い思い込みだけはあった。

 

寂しければ寂しいほど

「何年後かに、小説家になって好きな男と出会って友達に囲まれて子どもに会えて、楽しいクリスマスを迎える。そのとき、今の何にもないクリスマスを笑い話にできる」

寂しければ寂しいほど、夢は強くなった。恋人はいないから、変人としてがんばったクリスマス、私は想像した。

未来の幸せな私は一人ぼっちだった過去のクリスマスを、

「あのときの私に、今の私を見せてやりたい。孤独すぎて死にたいなんて考えもしたけど、生きててよかった。こんなに満ち足りたクリスマスを迎えられる日が来るなんて」

と、へたにバブルってたり彼氏がいたりしたクリスマスよりもなつかしむのだと。

 

独り身のクリスマスとは

今、彼氏のいないクリスマスが怖いなんて人がいたら、私ほど図太くなれなくても、未来の彼氏に笑い話を語る自分を想像して。

隣にいるはずの男よりも強く、思い描いてよ。

今の一人の状態、独り身のクリスマス、寂しい振りをしているんだと楽しんでね。

 

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