恋に臆病な40代独女が、初デートでテンパらない方法って?
前回は僕のキョドり話と、その体験からメソッドを考案した流れをお話しました。僕は演劇理論をベースに独自の緊張緩和メソッドを作り上げたのですが、いつも考えていたのはコレです。
「なぜ俳優は、本番で頭が真っ白にならないのか?」
思うような演技ができずに悩んだ日々と、出会った理論
僕は19歳の頃から俳優を目指していました。でも舞台上であがってしまい、思うような演技ができず悩んでいました。
そんなときに出合ったのが『スタニスラフスキー・システム』という演技理論。
舌を噛んでしまいそうになるこの理論は、旧ソ連の俳優にして演出家である、コンスタンチン・スタニスラフスキーさんが提唱したもので、俳優の職業病ともいえる「緊張のとり方」にもふれられていたんです。
僕はこの方法を、自分が実際に使えるように試行錯誤して、トライ&エラーを繰り返し、ついに緊張せずに堂々と演技ができるようになりました。そして演技コーチに転身してからは、この方法を「伊藤式・緊張撃退メソッド」と命名し(ダサい笑)、20年以上にわたって3万人の俳優や俳優志望者の緊張をとることに成功したんです。
最近はその効果が広く知られ、男女問わず、ビジネスパーソンや学生の方々で実践する人も増えています。40代の女性から「人生ではじめて好きな男性に告白できた」という嬉しい声までいただいています。
めちゃくちゃ言葉を話せば、リラックスした素の自分になれる
とくに効果が高いと喜ばれているメソッドが「ジブリッシュダンス」です。ジブリッシュとは「めちゃくちゃ言葉」という意味。大事な場面ではきちんとした日本語を話さなければという常識や理性から解放されて、「緊張しやすい自分」を遠ざければ、ふだんどおりのリラックスした自分に戻ることができます。
【ジブリッシュダンスのやり方】
告白前など、緊張するイベント当日に自宅で行いましょう。「シュビドゥバ ドゥバラ~ララ ルラレ」などと、なんちゃって外国語みたいな、めちゃくちゃ言葉でしゃべりまくります。何も考えずに、めちゃくちゃな踊りをしながら行ってください。楽しむことがポイントです。
楽しいとき、人は緊張しない。だから自分を楽しませることが大切
「伊藤式・緊張撃退メソッド」はジブリッシュダンスのほかにも、演劇の理論に基づいたさまざまな「緊張のとり方」を紹介しています。でもどうして、ジブリッシュダンスで緊張がとれていくのでしょうか。
その理屈はとってもシンプルです。緊張する場面、たとえばこれから好きな人に告白にいく前に、「楽しい!」と感じている人はいないですよね。
「振られたらどうしよう」とか「カレとの関係が壊れてしまったらどうしよう」といった不安な気持ちでいっぱいでしょう。
すると、やっぱりやめておこうと臆病になったり、正直な気持ちを表現できなくなってしまいます。
でも事前に、ジブリッシュダンスによって心を楽しませておくと、ビクビクした気持ちが解消されて、「本当の気持ちを伝えたい!」「臆病な自分を変えたい!」と前向きな姿勢になっていけるのです。
伊藤式・緊張撃退メソッドは、動きや言葉によって「心を楽しませる」ことにより、結果として緊張感を解消していく手法。緊張しているとき人は楽しくありません。その逆で、楽しければ、そのとき人は緊張していないのです。
本ではこの他にもさまざまな「緊張のとり方」を紹介していますので、気になる方はぜひ試してみてください。
今回の記事はアラフォー女子にとっては、もしかするとお子様すぎる内容だったかもしれません。でも、いくつになっても真剣な恋をすると、人は臆病になってしまうもの。そんなときは、この方法を思い出してほしいと思います。
人前で変に緊張しなくなるすごい方法 伊藤 丈恭・著 1,400円+税/アスコム
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