うっかりしがちな年賀状3つの重大マナー違反
最近は、SNSでまとめて新年の挨拶をしたり、メールで済ませたりと、年賀状離れが進んでいますが、お世話になった方にはきちんと年始のご挨拶を差し上げたいものです。せっかく用意した年賀状、目上の人には失礼のないよう、マナーを確認してください。
私が書くべき「お祝いの言葉」は?
年賀状の最初にある言葉を「賀詞(がし)」といいます。年賀状の第一印象を決めるこの言葉、最近は横文字で「A Happy New Year.」と書く場合もありますね。実はこの賀詞、相手によって換えた方が良いのです。まずはそれぞれの意味を見てみましょう。
賀正……正月をお祝い申し上げます。
迎春……新春をたたえ申し上げます。
恭賀新年……謹んで新春をお祝い申し上げます。
謹賀新年……謹んで新年をおよろこび申し上げます。
出典/『手紙・こんな時、どう書く』田中四郎・著 日本文芸社
なあんだ、どれも同じような意味。だったら何でもいいのでは?と感じた方も多いでしょう。実はこの「恭」「謹」という漢字に大きな意味があります。そう、「謹んで」という意味です。
目上の人への年賀状には「恭」「謹」を入れたい
恭……うやうやしい。うやまいを慎む様子。敬意が態度に表れたもの
謹……つつしむ。うやうやしくかしこまる。
出典/『新明解漢和辞典』三省堂
仕事でお世話になった方、特に年上、目上の方に対しては、「賀正」「迎春」などの対等な目線ではなく、「謹んで」お祝いの言葉を述べるべき。なので、この漢字が入った言葉がベスト。
二文字熟語なら
「謹賀」
「恭賀」
四字熟語なら
「謹賀新年」
「恭賀新年」
が良いでしょう。もちろん文にしてもOKです。
「謹んで新年のお祝いを申し上げます」
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」
などが相応しい言葉と言えるでしょう。
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