「おうぎてる」じゃない!「煽てる」の読み方、知っていますか?
馴染みのある漢字であっても、送り仮名次第で読み方や意味が変わることがあります。普段読み慣れている漢字の読みのまま読みあげると、時に恥ずかしい思いをすることも・・・。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「煽てる」の読み方、知っていますか?
「煽る(あおる)」という言葉に使われる「煽」。送り仮名の「て」を抜かして「あおる」と読んだり「あおてる」と読んでしまった人もいるかもしれませんね。送り仮名の「てる」から推測して「“あわ”てる」と読んだ人もいるかもしれません。が、どれも間違いです。「煽てる」の意味は、
1 うれしがることを言って、相手を得意にさせる。何かをさせようと、ことさらに褒める。もちあげる。
2 人が落ち着いていられないほどに騒ぎたてる。引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。もしかしたら「〇〇てる?!」と察した人もいるかもしれません。
正解はこちらです!
「おだてる」です。
「人を褒めていい気にならせる」という意味は、徐々に派生してできたものと言われています。元々は“人が落ち着いていられないほどに騒ぎたてる”を意味する言葉であり、「煽る(あおる)」の意味とそこまで大きな差はありません。
1 うちわなどで風を起こす。また、風が火の勢いを強める。
2 風が物を揺り動かす。また、風を受けて物が動く。
3 おだてたりして、相手がある行動をするように仕向ける。たきつける。扇動する。
4 物事に勢いをつける。
5 (「呷る」と書く)酒などをひと息に飲む。
6 写真で、煽り4を上向きにして写す。また、低い位置から上向きに写す。
7 相場の高騰をねらって、意図的に大量に買う。
8 前を走る車の後ろにぴったり付いて走る。
9 鐙(あぶみ)で障泥(あおり)をけって馬を急がせる。引用元:小学館 デジタル大辞泉
「煽る」と「煽てる」の違いは、相手への働きかけの違いと言えます。
- 煽る
→そそのかす、けしかけるなどの悪い意味で使用 - 煽てる
→褒めてその気にさせる、持ち上げるなど
とはいえ、いずれの場合であっても「人の心をざわつかせる」言葉であることには変わりはなさそうです。
スポンサーリンク