「くさとれる」ではない!「草臥れる」の読み方、知っていますか?
日常生活でよく使う言葉であっても、漢字で書かれた途端になんと読むのかわからなくなることは多々あります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
「草臥れる」の読み方、知っていますか?
「草臥れる」という漢字を見て、「草」という漢字には馴染みがあっても、「臥」という漢字には馴染みがない人はきっと多いはず。「くさ・・・」と読み進められない人もいるかもしれません。ですが、答えを知ると「ああ、その言葉知ってる!」となること間違いなしです。正解はこちら!
「くたびれる」です。
「草臥れる」とは、
1 長時間からだや頭を使ったため、疲れて元気がなくなる。
2 年老いたり苦労が続いたりして気力や若さを失う。
3 衣服などが長く使われたため、古くみすぼらしくなる。
4 (他の動詞の連用形に付いて)その動作を続けるのが、疲れていやになる。引用元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。「ああ、くたびれた〜」と口に出して言ったこと、ありませんか?また「くたびれる」と読まれることのほうがほとんどですが、「くた“ぶ”れる」と読むこともできます。
そんな「草臥れる」。昔は「くたびる」と表現されていました。
- 「くた」
→「朽つ(くつ)」「腐す(くたす)」と同源 - 「びる」
→「〇〇びれる」の古い形式であり、ある状態を表す語
朽ちていく、腐っていく様子を表すような「くたびる」ですが、なぜ「草臥」という漢字を使うようになったのでしょうか。実は「草臥」は、中国最古の詩集『詩経』に収録されている詩の表現です。「草臥」(疲れて草に臥す)という表現は「くたびる」を表す漢字として、習慣的に広く使われるようになったと言います。
「朽つ」「腐す」と同源だった「くた」を、「疲れて草に臥す」という詩の表現を用いて表すようになるとは、なんとも粋ですね。
参考文献:草臥れる(くたびれる) 語源由来辞典
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