インスタ映えで人気! シンガポール「カトン地区」でプラナカン文化に触れる
パステルカラーの可愛い街並みが「写真映えする!」と人気上昇中なのがシンガポールのカトン地区。
プラナカン建築、お菓子、雑貨、衣装など、シンガポール独自の文化に触れるなら、絶対に訪れたいカトン地区の見どころをご紹介します。
1 クーン・セン・ロード 2 キム・チュー・クエ・チャン 3 ルマ・ビビ
1 パステルカラーの街並み「クーン・セン・ロード」
「可愛い街並み!」と、いまインスタ女子にも大人気なのがカトン地区のクーン・セン・ロード。プラナカン建築の“ショップハウス”が並ぶエリアです。プラナカンの建築の特徴は、パステルカラー。華やかな色で塗られた建物には、ネオ・ゴシック様式やバロック様式などの西洋建築のスタイルが取り込まれています。
プラナカンとは、中国系移民の男性とマレー人女性が結婚して生まれた子孫のこと。
中国と東南アジア、ヨーロッパの文化をミックスさせた独自の生活スタイルを築きました。東西交易の要であった、マレー半島やシンガポールならではの文化です。
正面の門や入り口には、花やつる草模様のレリーフやタイルが施されています。中国やインド的なデザインを盛り込んだものもあり、まさに東西文化を融合させた住居。
ビビッドなピンク色の建物も! とても映える可愛さです。
クーン・セン・ロードに並ぶショップハウスで暮らす人たちもいます。また意外と車の往来が多いので、迷惑にならないように気をつけましょう。
プラナカン装飾がほどこされた建築が並ぶのは、クーン・セン・ロードがジョー・チャット・ロード(Joo Chiat Rd.)と交差するあたりです。
■カトン地区クーン・セン・ロード プラナカンハウス 住所:Koon Seng Road, Singapore アクセス:MRT Paya Lebar駅から徒歩20分/シティ地区からタクシーで15分
2「キム・チュー・クエ・チャン」でプラナカン菓子を
旅ではその土地らいしスイーツをいただきたいもの。プラナカンお菓子に出会えるのが「キム・チュー・クエ・チャン」。きれいなブルーのお茶はPea flowerという花のお茶。
プラナカンスタイルの中華ちまきは、もち米の中に豚の角煮が入っている甘じょっぱい味。
カラフルなものは、代表的なプラナカン菓子のラピス・サグ。モチモチした甘いお菓子で日本の“ういろう”みたいな触感です。
牡丹の花が描かれた、プラナカン模様の食器。湯飲みやスプーンなどもあります。
カラフルなビーズ刺繍サンダルも、とっても可愛いです。10,000個のビーズを使った繊細なデザインもあるとか。
刺繍は、プラナカン女性たち(ニョニャ)が習得する花嫁修業のひとつだったそうです。
プラナカン文化の伝統的なモチーフは、牡丹やフェニックス、蝶。牡丹は富や地位、フェニックスは結婚や繁栄、蝶は幸福の象徴、とのこと。
婚活中の身としては……やっぱりフェニックス柄かしら!
2階は、プラナカンのインテリアや書物、婚礼の儀式につかう道具などを展示しています。
まるでプラナカンのお家を訪問したような空間! それもそのはず、もともとはオーナーであるウォンさん一家が暮らしていた場所なのだとか。
プラナカン文化を後世に伝える目的で、ギャラリーとして公開しています。
2階の奥は、「ルマ・キム・チュー」。ビーズ刺繍のサンダルや、サロン・ケバヤと呼ばれるプラナカン民族衣装などを取り扱っています。
個人的に旅に行ったらその土地の民族衣装をチェックするのが趣味なので、興味津々です。
プラナカンの民族衣装を着てみました。華やかなで繊細な刺繍がステキです!
衣装にボタンがなく、3連のブローチで留めるんです。これもオシャレ!
■キム・チュー・クエ・チャン(Kim Choo Kueh Chang/金珠・1F) ■ルマ・キム・チュー(Rumah Kim Choo・2F) 住所:109/111 East Coast Road, Singapore 428800/428801 電話:+65- 6741-2125 営業時間:9:00〜21:00(無休) アクセス:MRT Paya Lebar駅から徒歩20分/シティ地区からタクシーで15分 https://www.kimchoo.com/ (英語サイト)
3 お洒落な「ルマ・ビビ」でビーズ刺繍や民族衣装!
ブルーの壁が印象的な、可愛いお店を見つけました。プラナカン雑貨や衣装、お菓子などを扱っている「ルマ・ビビ」。キム・チュー・クエン・チャンの隣にあります。
お店の中もオシャレです。プラナカン装飾の照明がとても魅力的です。
オーナーのビビさんは、ビーズ刺繍やプラナカン料理の先生としても有名。上品なプラナカン雑貨やビーズ刺繍のアイテムが揃います。
店内に飾られていたビビさんによるビーズ刺繍の作品。芸術的です! 予約制ですが、ビーズ刺繍のワークショップも開催しているそうです。詳しくは公式サイトに。
人気なのが、サロン・ケバヤと呼ばれるプラナカン民族衣装。ビビさんのセンスで似合うサロン・ケバヤをアドバイスしてくれたり。試着する女性がひっきりなしでした。「デニムに合わせるのもおすすめですよ」とビビさん。
牡丹柄が美しいプラナカン陶器のスプーン。4ドルとお手頃なので、お土産にもいいですね。
プラナカン菓子も並んでいます。蒸しパンみたいなココナッツ・キャンディ。
パイ生地で包まれたカレー・パフ。人気の一品らしく、たくさんのお客さんが買っていました。
■ルマ・ビビ(Rumah Bebe) 住所:113 East Coast Road, Singapore 428803 電話:+65- 6247-8781 営業時間:9:30〜18:30(月曜休み) アクセス:MRT Paya Lebar駅から徒歩20分/シティ地区からタクシーで15分 http://www.rumahbebe.com/ (英語サイト)
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プラナカン文化が色濃く残るカトン地区は、大人女子のココロをキュッと掴むはず。シンガポールの中心から少し離れていますが、足を運びたい場所です。
※1ドル(SGD)は約77円(2019年8月30日時点)
撮影/畠山あかり
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