「そうさつ」ではありません!「相殺」の正しい読み方、知っていますか?
その漢字をよく使う人であればスラッと読めるものも、馴染みがない人にとっては「え?なんでそう読むの?!」と困惑するもの。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
本記事で紹介する「相殺」。経理を担当している人などならスラッと読めるかと思いますが、「相殺」の文字に馴染みのない人はきっと「〇〇〇〇」と読んでしまうはず。
「相殺」の正しい読み方、知っていますか?
「相」と「殺」という漢字から「そうさつ」と読んでしまう人も多いはず。ですが、本記事で紹介する「相殺」の意味は
1 差し引いて、互いに損得がないようにすること。帳消しにすること。また、長所・利点などが差し引かれてなくなること。
2 二人が互いに相手方に対して同種の債権を有する場合、双方の債権を対当額だけ差し引いて消滅させること。引用元:小学館 デジタル大辞泉
なので、「そうさつ」は間違いです。
なお、「そうさつ」と読む場合には、
殺し合うこと。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
という意味になってしまい、だいぶ物騒です・・・。
正解はこちら!
「そうさい」です。
「殺」という漢字を見ると、思わず「サツ」と読んでしまいたくなるものですが、元々「殺」という漢字には2つの意味があると言われています。それは
- 殺す
- 削ぐ・減らす
という意味です。
そしてこれら2つを意味する「殺」の読み方は、古代中国語では発音が違いました。それが
- サツ
- サイ
なのです。
今でも、「サツ」で読むときには「殺す」という意味になり、「サイ」と読む場合には「削ぐ・減らす」という意味になります。なので「相殺」を「そうさい」と読むか「そうさつ」と読むかで意味がガラッと変わるんですね!
ただ、「そうさい」と読まなければならない場面でうっかり「そうさ“つ”」と読んでしまうと、その場が物騒な空気になりかねません・・・。「殺」の使い分けを覚えるよりも、「相殺(そうさい)」という単語を丸ごと覚えてしまいましょう。