「平常」の反対って言える?「異常」ではない!間違えやすい反対語3つ
何度目かの日本語ブーム到来ですね。日本語の誤用を題材にしたテレビ番組も始まりました。今日は反対語について、簡単なのに難しい、そんな反対語を3つ集めてみましたよ。
1・平常の反対語は?
答え
B 非常
解説
「平常」とは、常、普通、普段、常日頃、平生のこと。「事故でダイヤが乱れていたけれど、平常運転に戻る」なんて使いますよね。その反対語が、「非常」。普通と異なること、普段と異なることです。そういえば、「非常事態」などと使いますね。ちなみに、Aの「不平常」という言葉はありません。Cの「不正」は、正しくないこと。反対語は「平常」ではなく「正当」です。
2・充実の反対語は?
答え
C 空虚
解説
「充実」とは、内容が満ち満ちていて、豊かなこと。力が豊かにそなわってしっかりしていること。反対語は「空虚」で物の中身、内容をなす価値、または、心のよりどころが何もないことです。Aの「未実」ですが、このような言葉はありません。 ちなみに、Bの「不実」は誠意や情愛に欠けていることで、反対語は「充実」ではなく「誠実」です。
3・無情の反対語は?
答え
A 有情
解説
「無情」とは、元は仏教用語。「一切のものは、生じたり変化したり滅したりして、一定のままではないということ。」です。しかし、普通は、そこから派生した「はかない」という意味で使いますよね。この「無情」の反対語は「有情」で「ゆうじょう」ではなく「うじょう」と読みます。感情が存すること。そこから、人の感情を理解しうることという意味があります。Bは「ゆうじょう」友達の間の情愛です。Cの「常識」は「一般の社会人が共通に持つ、また持つべき普通の知識、意見、判断力など」のこと。反対語は「無情」ではなく「非常識」です。
どうでしたか? 「不」「無」「非」「未」が付くと反対語になるというルールもありますが、意外に奥が深いもの。反対語を知ることで、言葉をより一層、深く知ることができます。
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