「平然」の反対って「動揺」…ではない!意外な反対ことば3つ

2019.10.14 QUIZ

対義語とは、「男と女」「大きいと小さい」のように、意味上の対をなす言葉。このように単純ではない組み合わせもあります。今日は「へー、そうなんだ!」とうなる対義語を集めてみましたよ。

 

1・「粋(いき)」の対義語は?

「よっ!粋だねぇ!」の「粋(いき)」。対義語は?

 

答え B 野暮

解説

「粋(いき)」とは、気持ちや身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気をもっていること。人情の表裏に通じることにも使います。「すい」とも読みます。対義語はBの「野暮(やぼ)」。世情に通ぜず人情の機微をわきまえないこと。人の気持ちの奥まで考えていない軽率な言葉に対し「野暮なことを言うな」などと使いますよね。他に「無粋(ぶすい)」も文字通り「粋」の反対語です。
ちなみに、Aの「あかぬけ」はむしろ「粋」の意味に近い言葉。「いも」とも表現します。Cの「生粋(きっすい)」は、混じりけが全くないこと。同じ漢字を使いますが、別のことを表現した言葉です。

 

2・「目深」の対義語は?

「帽子を目深にかぶる」の「目深(まぶか)」。対義語は?

 

答え C 阿弥陀

解説

「目深(まぶか)」とは、目が隠れるほど深くかぶるようす。「めぶか」とも読みます。「帽子を目深(まぶか)にかぶる」などと使いますね。対義語はCの「阿弥陀」。もちろん阿弥陀は阿弥陀仏の阿弥陀ですが、帽子のかぶり方の表現の一つでもあります。それは、帽子を浅くかぶると、阿弥陀様の後ろにある光背(こうはい)のように見えることから付いたもの。画像検索で「阿弥陀かぶり」と調べると「ああ!なるほど!」と分かりますよ。
Aの「頬被り(ほおかぶり)」は、頭から頬へかけて衣服や手ぬぐいをかぶること。どちらかというと「目深」に近い言葉です。Bの「目盛」は、文字でひっかけましたが、まったく関係のない言葉です。

 

3・「平然」の対義語は?

「何を言われても平然としている」の「平然(へいぜん)」。対義語は?

 

答え A 愕然

解説

「平然」とは、平気で落ち着いている様子。対義語は「愕然(がくぜん)」です。ひどく驚く様子を表現するときに使う言葉です。
Bの「憮然(ぶぜん)」は、もともと、失望してぼんやりする様子。最近になり「怪しむ」「驚く」などのニュアンスでも表現されるようになってきました。驚くという要素もありますが、「平気」の対義語には少し弱いですね。Cの「俄然(がぜん)」は、だしぬけ、にわか、急に、という意味があります。「俄然(がぜん)、やる気になってきた」などと使いますね。

 

どうでしたか? 言葉は多面的にとらえると、意味がしっかり分かるようになります。今まであやふやだった言葉もこれでしっかり意味をとらえられたのではないでしょうか。

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