お酒でお疲れぎみの肝臓に! からだの不調を整える3つの食材

新しい年を迎えて、心機一転!でも、正直言って「年末から年始にかけて、飲み会続きで体がお疲れぎみ」というかたも多いのではないでしょうか? 若い頃はあまり感じなかった、飲み会後の疲れの後遺症。アラフォーともなると、やはり飲み方や日頃の食生活にも、しっかりと気を配っていかなくてはなりません。新しい年は、まだはじまったばかり!不調を一年間ひきずらないためにも、『肝機能がみるみるよくなる100のコツ』から、肝臓の健康について、知っておきたい生活習慣のポイントをご紹介します。

アルコール性肝障害 予防のポイントとは?

 

最近、脂肪肝やアルコール性肝障害が急増中といわれています。ウイルス性肝炎や慢性肝炎も、依然として増加の一途をたどっているとか。肝臓病は、まさに国民病といえるのかもしれません。

帝京大学名誉教授の三宅和彦先生によると、アルコールが原因である肝障害の予防には、「お酒をいかにコントロールして飲むか」がポイントといいます。お酒を長期にわたって大量に飲んでいると、肝臓に障害をひきおこすというこんなデータをご紹介します。

1日にアルコールを160g以上(日本酒で7号、ウイスキーならボトル7割の量に相当)を、毎日飲んでいる人の場合、飲酒期間5年未満で、4人に3人が何らかの形で肝障害をおこしています。これが15年以上になると、半数以上の人が肝硬変になり、残りの人も何らかの形で肝障害をおこし、肝臓が正常だったのは100人中わずか4人だったといいます。

ただし、アルコール性の肝硬変は、ウイルス性とは違い、断酒を続ければ、すぐに改善の方向に向かい、命を落とすまでには至りません。だからこそ、アルコール性の肝障害の改善や予防のポイントとは「お酒をいかにコントロールして飲むか」ということになるのです。

それでは、いろいろな種類のお酒がある中で、肝臓をいたわりながら楽しむそれぞれの適量とは、いったいどのくらいなのでしょうか?

 

肝臓に負担をかけないアルコールの適量とは?

元西東京警察病院院長の高橋健一先生によると、適量には個人差があるといいます。その人の肝臓のアルコール処理能力によって、適量が違ってくるからです。では、自分の適量を知るためには、何を基準にすればよいのでしょうか?その目安は、二日酔いにならずに飲める量のことを指すといいます。

一般的に、肝臓のアルコール処理能力について、資料をもとに計算してみると、日本酒1合(180mmℓ)を分解するのに4時間かかるといわれます。これをもとにすると、一晩を8時間とすれば、日本酒なら2合が限度となります。

 

[肝臓が一晩で分解できるアルコール量]

発泡酒 缶2本(500mmℓ)

ビール大びん 2本(1本633mmℓ)

日本酒 2合(360mmℓ)

ワイン ボトル2/5(288mmℓ)

焼酎 コップ1杯(200mmℓ)

ブランデー ダブル2杯(120mmℓ)

※科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」のデータをもとに高橋先生が算出

 

いかがでしたか?自分の適量を知って、心掛けていきたいものです。

次に、日頃から摂取したほうが良い、肝臓を強化してくれる栄養素を含む食品について、ご紹介します。

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