「じゅくじゅく」ではありません!「熟熟」の読み方、知っていますか?
日常生活に馴染みのある漢字であっても、送り仮名がついたり、その表現によって、全く違う読み方になることがあります。漢字1文字なら読めるのに、2つ並んだだけで普段と読み方が変わってしまうこともあります。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
本記事でご紹介する「熟熟」。「熟」の1文字だけなら「じゅく」と読むことができ、馴染みがあることでしょう。でも「熟」が2つ並ぶだけで、その読み方はガラリと変わってしまいます。
「熟熟」と書かれたとき「え、じゅくじゅくじゃないの?」と思ったのではないでしょうか。しかし「熟熟」を「じゅくじゅく」と読むのは間違いです。でも「熟」の「じゅく」以外の読み方はなかなか思い浮かばないですよね。
熟の読みには
- 音読み:ジュク
- 訓読み:うれる
があります。また表用外の読み方には
うむ・にる・にえる・なれる・つらつら・〇〇〇〇・こなす・こなれる
引用元:熟|漢字一字|漢字ペディア
が挙げられます。
正解は表用外の読み方の中の1つで、「熟」1文字でも「熟熟」でも「〇〇〇〇」と読むことができます。
意味は、
① 深く考えたり、痛切に感じたりするさま。よくよく。
② 注意してものを見るさま。また、物事に熱心に集中するさま。じっと。
③ なすこともなく物さびしげなさま。引用元:三省堂 大辞林第三版
です。例文には「〇〇〇〇と考えてみる」「〇〇〇〇と写真を見る」などが挙げられます。
正解はこちら!
「つくづく」です。
「熟」という漢字の成り立ちそのものが、その様を表しています。
「熟」の上半分は「孰(ジュク)」という音があり、これだけで「煮る」という意味があります。そして下半分の「灬(れっか)」という部首は火を表しています。煮るためには火が必要ですが、煮るを意味する「孰(ジュク)」の下に火を表す部首を添えることで、よりいっそう煮えることを表しています。
「熟」という漢字そのものに、深く考えたり、物事にじっと集中する様子を表す「熟熟」が表されているんですね!
参考文献:【漢字トリビア】「熟」の成り立ち物語
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