近藤サトの女のギアチェンジVol.5 してはいけない「大人の対応」

2019.11.30 LIFE

11月19日は「国際男性デー」でした。

様々な男性への差別について、男性が声をあげていこうという日。

 

聞くところによると、若手の半数以上の男性は、育児や家事を女性と平等にすべきと考えており、また、いままで重荷に感じてきた「男らしさ」から解放されたいと思っているそうです。

 

いいじゃないですか。やっと、ジェンダー問題を俎上に上げることができるかもしれません。

 

今まで、どんなに女性が声を上げても議論に男性が加わわらないことで、事態が進展しないばかりか、女性対男性という無意味な対立構造までできてしまい、「労多くして功少なし」の感がありましたから、良い傾向です。

 

男女が互いの「生きづらさ」からの解放を、人間として共同で推し進めていくのが本来の

姿ですよね。

 

これが問題解決の理想の姿。

 

性別を越え人と人が思いやり、支えあう美しい日本社会・・。

 

心がざわついてきましたか?そう、哀しいかな理想というものは、遠すぎるととたんに

胡散臭くなってしまうものなのです。

 

実際、想像できないくらい遠い理想を願って生きていけるほど、私たちは極楽蜻蛉ではないのです。

 

すぐそこにある現実と日々戦わなければならないのですから。

 

働く40代女性よ、物分りのいい女になるなかれ

 

40代女性。会社で生きぬくにはオバサン役、お母さん役を受け入れるべきでしょうか

?というお悩みが届きました。

 

そう男女平等とか言ってる場合じゃなく切羽詰まった悩みがあるのです。

 

社会人になって20年余り、新卒採用から20年の人もいれば、中途採用、契約、未婚、

既婚、子供がいる人、いない人・・見渡せば同じ40代でも20代のころと違って、同じ

職場にいながら、多様に分岐した人生をそれぞれが歩んでいることに気づくでしょう。

 

にもかかわらず、40過ぎたら呼称は押し並べて「オバサン」「お母さん」。実際お母さ  んじゃない人にさえ無理やり「お母さん世代」と押し付けようとすることも。

 

「まあ、実際そういう歳なんだから仕方ないじゃない。目くじら立てず大人の対応で、大

きな心で受け入れたら?」と思っている女性はいますか?

 

そんな忖度しちゃいけません。

 

女性を「オバサン」「お母さん」とあまりに狭い概念にくくることで、その人たちは女性

を心理的に排除しようとしているのです。

 

あるいは、あなたから名前を奪おうとしていると言ったほうがいいでしょうか。名のない人からは「個」が消滅します。

 

「オバサンの群れ」です。

って書いてる私が怖くなってきました。

 

なのに、世の中には物分りが良すぎて自ら「オバサンの群れ」に身を投じようとする人

がいるのです。

 

信じられない。

 

ダメですよ。

 

そういう人はいずれ個性はおろか女性としての艶、色彩さえもくすんでき

ます。

もちろん「色気ババア」になれとも言いません。それも「色気ババアの群れ」ですから。

 

コワ・・。

大人になった今こそ「名前」で生きるべし

生存戦略として「オバサン役」「お母さん役」など引き受けなくてよろしい。

 

名前で生きてください。

 

おりしも、夫婦別姓が話題になっていますが、苗字ではなく、苗字よりもずっと考え抜かれて

付けられた唯一無二の「名前」で生きぬいてください。

 

これも理想というのかしら・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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