ありのままの自分で大丈夫!【ポエタロ・最後のメッセージ】

【光と闇】そむきあうふたつが生むドラマ

あらゆるものが二つの極を持つことはドラマティックだが

その二つが混じり合って在ることはもっと面白い。

 

昼夜の境目の逢魔が刻(おうまがとき)。

男の中の女性性、その逆。

暖流と寒流のぶつかりあう潮目。

異人種間の混血と異文化の混じり合い。

 

ふたつのものは混じり合うことで進化が獲得される。

混じり合うことでエネルギーは高まる。

 

私たちの中にも光と闇が混在している。

 

私は自分の前向きで純粋な面を知っているが

同時にずるくて傲慢な面も認めている。

私の中で二つの性質は共存し

二つが照らし合うことでどちらの自分も見えてきたり

自分への理解が深められたりもするのだと思う。

 

互いの存在を支え合う光と闇である。

二つの面の善悪を決めるのは簡単だが

私たちはそうすることで安心し

そこから先の探求を放棄してしまう。

 

光なら光を、闇なら闇を

巻き込まれずに観察すること。

 

静かに味わうこと、

そしてできればそれを言葉にすること。

 

人間という複雑な内面を持つ生き物に生まれてきた意味は

そうして深められていくのではないだろうか。

 

<光と闇>のカードは

ポエタロ47エレメントのひとつの究極である。

自分を、事象を、

善悪の枠の中に入れずに

ただ見つめること。

そこに役立つことこそがポエタロの使命であってほしい。

 

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

 

***

 

ポエタロ」とは?

「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、

かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、

その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。

1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、

なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、

次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。

あなたの心強い味方になってくれるはず

『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子大教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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