太る理由は食べないからだった!? プロが教える「やせる食べ方」3つのコツ
アラフォー以降のダイエットは特に、正しい知識なくしては実践できません。むしろ危険です。また、食の知識を更新させることも、正しくダイエットするために欠かせません。
よかれと思ってやっているダイエットでむしろ太るケースもあるだなんて! アラフィフのダイエットライター、藤井の実体験ダイエットエッセイです。
不安になるのはカロリーの問題
徳川家康というヒトは、未亡人好きかつ熟女好き(戦国武将はおおよそ美熟女好み。豊臣秀吉だけが異例のロリコン)の健康オタクで知られています。そんなわけでマイ漢方薬を毎日コツコツ飲んでいただけではなく、食に関しても節制していたそうです。
やはり新しい時代を作っていく人間は健康も重要な関心だったんでしょうねえ…。
私も少し見習うべきであろうと最近になって、さらに思うのです。先週からアドバイスされた食事ルールを守り続けているのですが、体調がかなり良くなっていて、「食」の威力を感じ取っています。雑な食生活は雑な身体にしていくのです。
しかし結構なカロリーになっているのでは?と正直いいますと、不安も抱えております。組み合わせに注意していても、明らかにこの食事ルールだと多めの食事量になってしまうからです。楽しく食べられるのはいいのですが、食べ過ぎているのではなかろうか…。
ダイエットしてるはずなのに、こんなに食べてOKっておかしくないか?これでやせるってありえないと思うし!と不安になってきた私は前回登場いただいた管理栄養士Iさんに連絡を取り、疑問を解消してもらうことにしました。
Iさんは仕事が終わってから、待ち合わせのサイ●リヤに来てくれるとのことで安心です。
その1:カロリー計算はオールドファッションと理解せよ
おおよそ20時を超えた頃、管理栄養士・Iさんがやってきました。
Iさん「いやいやいや…」
藤井「どもどもども…」
Iさん「で、なんだっけ?」
藤井「先日、教わった食事にしてるんですが、あれってカロリーオーバーになるんじゃないか?と」
Iさん「やせたいんだよね?」
藤井「もちろんですとも!」
Iさん「あのさあ、まだカロリー計算とか信じちゃってる?」
藤井「ダイエットの基本っしょ」
Iさん「あーヤダヤダ!こういう無知蒙昧が多いから、ダイエットで身体壊す人が多いんだよ!あんたは私の言ったことを理解出来てないようだな」
藤井「…」
Iさん「すでに健康なままでやせるという目的があるなら、カロリー計算なんていう古ーい思想は捨てないとねえ?健康を削ってどうするんだよ?」
藤井「いや、健康になりたいから、やせたいわけで…(オロオロ)」
Iさん「ばっかもん!カロリーだけにこだわってれば、必須栄養素が充分に摂れん!最初は肌がボロボロになるね、次は髪だ。内臓も弱る。そして最後は脳も委縮する。はい、生命活動終了」
私が震えているのは、寒波の影響ではなく、恐ろしい真実と向き合ったからです。
Iさん「もうね、カロリー計算でダイエットするのはリスクしかない。ていうか、あんた、ダイエット知識が昭和でストップしてるでしょー。この無知蒙昧が!」
Iさんは紅茶をゆっくりと飲んでから、一呼吸置いてから言いました。
Iさん「まずカロリー計算を捨てなさい」
その2:味付けの濃さは要注意
ダイエットではカロリー計算が基本だという理由がわかってきました。
藤井「つまり必須栄養素を充分摂れる食事が」
Iさん「健康なままやせる食事です。偏らないように、しかし充分に摂ることで、やせるためのエネルギーを維持させられるの」
藤井「ようやく理解出来てきました」
Iさん「ただし味付けを薄めにすることが肝心。塩分過多と糖質過多で結構、ダイエットを失敗する人は多いからねえ」
藤井「おいしいから食べ過ぎるんでしょうか」
Iさん「ばっかだなああ~ぁ、もう!塩分過多はむくむし、高血圧や腎臓病コース!糖質過多は筋肉作れずに脂肪蓄積コース!摂らなきゃダメだけど、摂り過ぎもあかんのだ!前も言ったでしょう、身体にいい食品はない!身体にいい食生活があるだけだって!」
藤井「そういえば、うまいものは塩、毒になるのも塩って話を聞いたことがある」
Iさん「徳川家康の側室だったお梶の方の金言ね。いい食材を選んでも、味付けで失敗すれば身体に悪い食生活になる。ここも健康にやせるための食生活のポイント」
藤井「あと高塩分低たんぱくだとやばいって聞いたことがあるな…」
Iさん「上杉謙信の死亡原因が脳卒中って説あるね。梅干しだけがつまみで、大酒かっ喰らい、仏門に入ってるからとたんぱく質をほぼ摂らなかったというから、血管ボロボロかつ塩分過多で高血圧って納得できるわ。ま、胃がんという説もあるけど」
藤井「Iさん、その話で盛り上がりませんか」
Iさん「…もしかして、本当はやせる気…ないんじゃない?」
藤井「あります、ありますってば!」
その3:「食事」を楽しめ
Iさん「疑わしいけど、最後のダメ押し」
藤井「はい」
Iさん「早食いをやめろ」
藤井「それだけ?」
Iさん「食べ物を敵視するな」
藤井「まだなんかなーいー?」
Iさん「自分が食べてきたもので自分ができあがっていくと心得よ」
藤井「それって効果あんの?」
Iさん「食事を楽しめ!」
藤井「精神論じゃないですか」
Iさん「人体は実験用ビーカーみたいに単純じゃない。メンタルの部分も重要な触媒なんであるよ」
藤井「精神論で押し通らないでください」
Iさん「何を言う。メンタルを甘く見てると足元さらわれるぞ。まぁ、食欲が健全な状態であることをキープさせることは、健康的なやせる食事を最終的に実現させるんだよね。考えているより、我々人類はメンタルに振り回される生き物だよ」
藤井「そんなもんっすかねえ」
Iさん「ストレスが多いときと楽しいときの食事が同じであれば、消化吸収で差が出る。消化吸収が健康でなければ、過剰なものは消費されにくいのが、メンタルに振り回される人類の宿命。ま、ルールを守りつつ、楽しんで食べてごらんなさい。体重計で喜べるから」
私は腑に落ちないまま帰宅しまして、体重計に乗ってみたんですよ。あ、Iさんが言ったとおりだ!わずか300グラムではありますが、体重が落ちていました!これで結果が出そうです。
今回の体重:61.0キロ(スタートから-2.0㎏)