歯ぎしり、歯の食いしばりの原因と対策は?簡単な治し方「耳まわし」【歯科医考案】

どんな人ならやったほうがいい?

頭蓋骨の顎関節部分は7つ8つほどの複数の筋肉と靭帯が動かしています。これらに力が入りすぎて肩こりのように縮こまっているのが「歯ぎしり」「横すじ」の原因。この縮こまりをほぐす方法は物理的にほとんどなく、唯一できるのがこの「耳を引っ張ってゆるめる」エクササイズなのだそうです。

 

「歯ぎしりだけでなく、偏頭痛や肩こりなど、頸部から頭部に慢性的な痛みのある人には何かしらよい影響があるから試してください」。

 

顎関節から連動している周辺部位には大抵血行やこりの解消などでプラスの成果が出るといのが山嵜先生の経験。

 

「冒頭でも言いましたが、トラブルのある人は痛がります。試しに家族や友人数名にやってみると、痛がらない人がいることに気づくでしょう。私が治療する患者さんは大抵痛がるので、逆に言うと痛がらない人は歯医者にこない、虫歯や口のトラブルのない人。だから、かみ合わせをケアすることが虫歯の予防になるんです」

 

いつやるのがいちばんいいんですか?

1日のうち都合のよいタイミングでいつ行ってもOKですが、その人のトラブルによってより重点的に試すべき時間帯は違うみたい。

 

「歯ぎしりが気になる場合は、夜寝る前にゆるめたほうがいいでしょう。お風呂の中や、ベッドの上など、身体が暖まってるときです。また、起きたばかりの朝は噛み締めたあとなのでより痛く感じるはずです」

 

なるほど。私は朝、ぼーっとしながらシャワーを浴びている間にやってみることにします!

 

「そのほか、日中、オフィスで集中して仕事をしたあとに、気分の切り替えにやると頭がスッキリします。筋肉や骨格にを負担をかけるトレーニングと違い、耳をまわしすぎても特に弊害は起きません。ただし、我慢するくらい痛く引っ張ると逆に筋肉が縮こまってしまいます。ちょうどいい力で、好きなだけやってみてください!」

 

かしの木歯科 山嵜(やまざき)智浩先生/鹿児島県出身。2002年日本大学歯学部卒業後、法人歯科医院2カ所に勤務、
2010年に東京都東大和市上北台に「かしの木歯科医院」を開業(多摩モノレール桜街道駅・上北台駅から徒歩8分)。
特に歯と歯のかみ合わせに関する造詣が深く、ロジカルでわかりやすい治療指針に遠方からの口コミ患者も増加中。
かしの木歯科医院サイト

 

*なお、口腔にまつわる情報が必要な人は、ぜひ日本歯科医師会のサイト「テーマパーク8020」をご参照ください。難しいこともわかりやすく解説されています。

1 2 3

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク