キャシー中島さん×勝野洋さん 夫婦の時間を上機嫌に過ごすノウハウ

2020.06.09 LIFE

芸能界を代表するおしどり夫婦、キャシー中島&勝野洋夫妻。
11年前、長女を29歳で失うという筆舌に尽くしがたい悲しみを経験しながらも、支え合い絆を深めてきたお二人。
その毎日には、夫婦の時間を上機嫌に過ごすノウハウが詰まっていた。

上機嫌でいるコツは尊重し合う気持ち

俳優として活躍を続ける勝野さん。キルトデザイナー兼講師として、日本中を飛び回るキャシーさん。二人の時間をご機嫌に過ごすコツは何だろう。

 

キャシー:お互いのことに踏み込みすぎないことかな? 私たちって、かぶっていない趣味も結構あるのよね。

勝野:僕は多趣味。おいしいものを食べたり、本を読んだり、映画を観たり。スポーツも好きだし、ご近所の商店街をブラブラしたり、ウォーキングしたりするのも好き。

キャシー:お互いの好きなことを否定することは、絶対にしないわよね。

勝野:うん、ないね。

キャシー:それは本当に大事なことだと思うの。好きなことをする姿をお互いに目の端に入れながら、踏み込まず、邪魔せず、かといって無視もせず、ときどき声をかけて、合間に一緒にお茶を飲む。そんなほどよい距離感がいいのよね。

勝野:二人で旅行してもそんな感じ。僕は夜の街で月を見ながら一杯飲むのが好きだけど、その間きみはホテルで縫物している。

キャシー:私はショッピングが好き。だけど、あなたは嫌い。

勝野:だから僕だけ別行動。

キャシー:でも、何かあったときの結束は固いから大丈夫よね。

 

撮影/橋本 哲

 

3年前、キャシーさんに皮膚がんが見つかって手術をした。幸いごく初期で再発の心配もないという。

 

勝野:心配はしたけど、不安はなかった。僕には、キャシーは何があっても元気だっていう信頼があるんだと思う。

キャシー:私はだいたいいつも笑っているからね。

勝野:きみが笑っているとね、何だかそれだけで安心するんだよ。長期のロケになると「笑っている顔が見たいな」って思うよ。

キャシー:えー、うれしい(笑)。だから最近、フェイスタイム(スマートフォンのテレビ電話機能)で電話がかかってくるのね。

勝野:まあそうだね。でもさ、何でいつも笑っていられるの?

キャシー:楽しいもん。あ、でも楽しくないこともあるよ。そんなときは「まぁいいか、次行こう次!」って考えて、自分で楽しいこと見つけて面白くしちゃうの。明日はきっと、もっと楽しいことがあるって信じているから。

勝野:そこがきみのすごいところだよね。「笑う門には福来る」っていうけど真実だと思う。笑いの中に幸せがあるんだな。

キャシー:あなたは内省的よね。

勝野:内省的というか……できるだけ自分を客観的に見ていきたいと思っているんだよ。そうすると、自分がいかに家族に支えられているかわかるし、自分の行動が、いかにきみや子どもたちの影響を受けているかもよくわかる。

キャシー:あなたの幸せは私のおかげってことね!

勝野:うん。きみと一緒だと人生が苦にならない。8なんだ。

キャシー:あ、皆さん、ここ笑うところですよ~。苦(9)にならないから8なんですって。

勝野:ははは。解説ありがとう。

キャシー:どういたしまして。真面目な話をしていても、すぐコントみたいになっちゃうのよね、私たち(笑)。

 

気になる対談の全編は発売中の『ゆうゆう』2020年7月号(こちら)に掲載されております。是非チェックしてみて下さい!

ゆうゆうは親子で楽しめる雑誌です。お母様へのプレゼントとしても是非ゆうゆうをご活用下さい。

 

【プロフィール】

きゃしー・なかじま●1952年ハワイ・マウイ島生まれ。69年にコマーシャルモデルとしてデビュー。72年歌手としてデビュー、タレントとして活躍。母・妻として家庭を守るかたわら、ハワイアンキルトの第一人者として全国で展示室や教室を開く。『キャシー中島&洋輔の素敵なハワイアンキルト』など著書多数。

かつの・ひろし●1949年熊本県生まれ。青山学院大学在学中に俳優デビュー。72年ドラマ「太陽にほえろ!」のテキサス刑事役で一躍人気俳優となり、殉職の回は同番組史上、最高の視聴率を記録した。精悍で存在感のある佇まいを生かし、ドラマ、舞台、映画、コマーシャルに出演、幅広く活躍中。

 

撮影/橋本 哲 取材・文/神 素子

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