
「了解しました」って言っていませんか? 無礼になりかねない危険な日本語3つ
礼儀正しく言っているつもりが、実は「失礼」にあたる言葉だった。そんなガッカリなことはありませんよね。もちろん、人間なのでつい言い間違えてしまうこともありますが、本人に自覚がないと、繰り返し失礼を塗り重ねてしまう可能性もあり、ちょっと心配。今日はそんな「意外な無礼」を3つ紹介します。
「了解しました」は「それでいいよ」の丁寧な言い方
「えー、ものすごく使っているわー」というあなた。この「了解」とはどういう意味なのか、今一度調べてみましょう。
了解
さとること。会得すること。また、理解して認めること。
広辞苑第六版
こうして見てみると、さほど問題はないように見受けられます。この言葉を使っても、無礼だというほどではなさそうです。しかしここで「理解」とあります。また他の複数の辞書にも「理解した」の意味が見て取れます。つまり「あなたの言うことは理解した」という時に「了解した」というのですね。ではこの「了解した」の丁寧版「了解しました」や「了解致しました」が敬語になるのでしょうか。
イメージダウンの原因は「許可」っぽいこと
ここには2つのイメージダウン要素があります。一つは、意味にもある「認めること」です。そう「了解」は簡単に言えば「それでいいよ」ということなのです。「許可」を与える要素が入っているのですね。ですから「了解しました」は仲間内や同僚には使えますが、外部や上司には使わない方が良いのです。もう一つイメージを定着させたものとして、無線通信の「了解」があります。メッセージやLINEなどで、若い人たちは「りょ」や、もっと短い「り。」を使うそうですね。まあさすがに「り。」なんて上司に送る人はいないと思いますが(笑)
代わりに「承知しました」「かしこましりました」を使いましょう
以上のように、「了解」には「それでもいいよ」というイメージがありますので、相手が外部の人だったり、上司だったりする場合は、「承知しました」や「かしこまりました」を使うと良いでしょう。あまりに「了解」を多用していた人にとっては、「承知しました」や「かしこまりました」は、使い心地が悪いように感じますが、相手によって使い分ける気持ちで答えてみると、とてもしっくりくると思います。
出典>>丁寧なつもりが無礼に!3つの危険な日本語「了解」「大丈夫」もう1つは
「ご承知おきください」は配慮も要求する
この「ご承知おきください」ですが相手に「承知」を強要していると考えると、とてもわかりやすいと思います。一見「ください」もついていますし、丁寧な言葉のように感じますが、言い換えれば「承知しておいてくださいね」と言っているようなものです。つまり、相手に「配慮」も強要しているのです。
「以上の理由によりやむなく変更といたします。ご承知おきください」
は、大げさに書くと、
「こんな理由で、仕方なく会議の時間を変更せざるを得ない状況なの。事情を理解して、私たちに配慮してね」
このような感じになるでしょうか。
あまり気にしない人もいるかもしれませんが、気にする人がいる可能性が少しでもあるのであれば、使わない方が無難です。
出典>>「ご承知おきください」は上から過ぎ!ちょうどいいメールの丁寧語って?
「ご苦労様」「お疲れ様」も使わない方がベター
「ご苦労様」も「お疲れ様」も人を労(ねぎら)う言葉ですが、両方とも上から目線のワードです。
まず「ご苦労様」の方ですが、こちらは、完全に身分が上の人が下の人を労う言葉。言い換えると、そうですね「がんばったな、よくやったな。」というところでしょうか。「お疲れ様」の方は許容範囲が広く、先輩程度ならOKとする情報もありますが、50代を境目に「少し不愉快」と思う人も多いようです。私もそうです(笑)かといって、50代以上には使う、それ以下には使わないなどの線引きをする方がよほど面倒ですよね。
合い言葉のようになっていたら要注意
外まわりから帰ってきた人が「はー、今日もいっぱい歩いたよ!」と言ったら「お疲れ様でしたー!」
先に帰る人が「お先に失礼します」と言ったら「お疲れ様でした-!」
まるで居酒屋のよう(笑)こんなふうにセットになっている会社は要注意です。仲間内ではこれでもOKですが、社外の人にまでこんな調子で言っている可能性も高いですよね。帰ってきた人には「お帰りなさい」、帰る人には「さようなら」ごく当たり前のことです。ましてや上司に対して労いの言葉をかけてはいけません。
代わりに、感謝の言葉に置き換える
そのような場合は、どうしたら良いでしょうか。そうです「労(ねぎら)う」という感覚をまずやめましょう。「労う」こと自体、上からの行為なのです。相手が仕事で何かをして、またはみんなの為に苦労をして、それに対して言葉を述べたい。はい、素直になれば出てきますね。感謝の言葉です。そうです。「ありがとうございます」でいいのです。
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