「白湯」の効果がすごい、簡単なのに体調が変わる!作り方と飲み方の正解って?

こんにちは、神戸市垂水区にある漢方薬店「CoCo美漢方」の田中友也です。鍼灸師、国際中医専門員の資格を取り、日々、薬店と鍼灸院で皆さんの健康相談に乗っています。

7月になり、梅雨の蒸し暑さから、体調もスッキリしない人も多いと思います。

また、職場や家でも冷房をガンガンにきかせたり、冷たいアイスコーヒーやビール、お刺身などが美味しい季節になり、特に胃腸が冷えて下痢や軟便が続く、体が重だるい、食欲が低下、冷え性がしんどくなったなどで悩んでいる人も増えています。

そんな時に簡単に出来るオススメ養生法が『白湯』です。

白湯の素晴らしい効果と作り方などをご紹介したいと思います。

※白湯の作り方や考え方などは諸説あるので、あくまでもその中の、私がおすすめする一説です。

 

そもそも、白湯ってなに?

白湯とは「水を沸騰させて冷ましたお湯」のことです。

古代インドの医術「アーユルヴェーダ」が起源とされています。

アーユルヴェーダでは自然界と生物の体は「水・火・風」の3つの要素からなり、それらをバランスよく保つことが健康に繋がると考えられてきました。

白湯はそれら3つの要素を満たした「世界最古の健康法」とも言われています。

 

【正しい白湯の作り方】

①ヤカンに水を入れ、沸騰するまで強火で沸かす。

②ヤカンの蓋を取り、大きな泡が出るくらいの火力にして、3~10分その状態を維持する。

③火を止め、50℃程度になるまで自然に冷ませば、完成!

ポイントは沸騰したまま少し置き、水などで薄めて飲まないことですね。

飲める温度まで、自然に冷ましましょう。

 

【どう飲めばいい?基本の飲み方】

・1日で7~800mlを目安に飲む。

・飲む時はごくごく飲むのではなく、ふうふうしながらゆっくりすするように飲む。

・飲むタイミングは基本的にいつでもOKですが、絶対に飲んでほしいタイミングは「朝一番」。

朝起き抜けは軽い脱水+胃腸もまだ起きていない状態なので、朝一番に白湯を飲むことで水分補給しながら、胃腸を優しく温めて起こしてあげることが出来ます。

食後や就寝直前に飲むと消化や睡眠の妨げになる可能性もあるので、食間や就寝の1時間前くらいに飲むようにしましょう。

 

【白湯の嬉しい効果】

・冷え性の改善

・代謝が上がる

・胃腸の働きをか高める

・便秘やむくみの緩和

・美肌効果(ニキビや乾燥肌の予防)

・リラックス効果

などがあると言われています。

 

【よくあるご質問】

水道水で良いの?

→はい。水道水で大丈夫です。

ミネラルウォーターの方が味がマイルドになるとも言われますが、効果に大きな違いがないので水道水で良いですよ。

 

白湯は飲めば飲むほど良いの?

→それは違います。

白湯も飲み過ぎは体にとって毒です。

さばききれない量の白湯や水を飲むとむくみや下痢、体の重だるさ、めまい、夢が多く、睡眠が浅いなどに繋がることになります。

身体に良い物でもほどほどに。

 

電子レンジでチンはだめですか?

→良いです。

とにかく続けることが大切です。

そのためどうしても時間がない人や朝寝坊した人はマグカップにお水を入れて(この場合はミネラルウォーターが良いです)レンジで1分半チンしたら完成です。

 

鉄瓶で沸かした方が良いの?

→時間に余裕があれば鉄瓶の方が良いです。

特にめまいや立ち眩み、貧血、動悸、息切れ、爪が割れやすい、髪がパサつく、肌の乾燥、冷え性、生理の量が少ないなど「血虚」と呼ばれる血液不足を感じる人は鉄瓶で白湯作りましょう!

それだけでも鉄分が約1.5倍もアップするそうです。

 

沸かしなおしても良いの?

→一度冷めた白湯を温めなおすと、はじめに説明したアーユルヴェーダの「水・火・風」のバランスを崩れると言われます。

なので、冷める前に飲み切るか魔法瓶のような保温できる容器に入れて飲むようにして下さい。

 

とにかく毎日続けることが大切です。

お水の種類や作り方にこだわる前にしっかり毎日朝一から白湯を飲む習慣を身につけましょう。

 

【白湯をちょっと一工夫】

イライラしやすい、ストレスが溜まっている人→

レモンやミカンの果汁や果肉をスライス、ミントなどを数枚白湯に入れましょう!

スッキリした香りがストレスを巡らせ、イライラを改善してくれますよ。

 

冷え性の人→

生姜スライスやすり下ろした生姜を白湯に入れましょう!

胃腸もポカポカ、体の芯から温まりますよ。

 

便秘しがち、乾燥肌になる人→

はちみつをティースプーン1杯程度入れましょう!

全身を優しく潤してくれ、便秘や乾燥を防いでくれますよ。

 

冷え性というとつい寒い冬のイメージが強いですが、意外にも夏は強い冷房の中でも薄着やビールにアイスコーヒー、アイス、かき氷など冷たい物で体を芯から冷やすので、冷え性や冷えが原因で体調を崩す人も増えてきます。

一日の始まりの朝から白湯を飲んで、体の芯から胃腸を温め、優しく起こしてあげ、梅雨から夏を元気に過ごしましょう!

簡単に出来て、素晴らしい健康法ですよ。

 

「なんとなく不調」の人たちは、ぼくの書籍もぜひ参考にしてください

お近くの書店からも取り寄せが可能です。

『CoCo美漢方 田中の 12か月のおいしい漢方』 田中友也・著 扶桑社・刊 1,300円+税

 

病院に行くほどでもないけれど、なんとなく不調な人の本です。12か月のカレンダーに合わせて旬の食材や薬膳を中心に、改善していけます。

毎日の生活に取り入れやすく、簡単に実践できる事をたくさん載せてます。

日々の食材や養生で身体を元気に、健康にしたい方はぜひ!

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