潔い女。「清水富美加」の引退報道に学ぶ、女の生き様

2017.02.19 LIFE

「なんて潔い……!」 清水富美加の突然の芸能界引退宣言・出家報道にそう思わずにはいられなかった。

芸能界に入って8年になる22歳。2015年に放送されたNHKの朝ドラ『まれ』で全国的な認知度をグッとあげ、映画やドラマ、バラエティ番組、CMなどがこの一年で急増。まさに人気上昇中のさなかにある若手女優の決断に驚くほかはなかった。

事の真相はわからないし、契約途中での引退に関しての是非はともかく、この幕切れ。潔さという点では、いいとか悪いとかではなく、ただただスゴイとしか言い様がない。

 

2017年は電撃引退ブーム!?

昨年末ごろから、このような「電撃引退宣言」が続いている。

記憶に新しいところで言えば、成宮寛貴が引退発表したのが2016年12月9日。江角マキコが引退発表したのが2017年1月23日。この報道にも驚いた方は少ないないだろう。

 

引退までの猶予はあるが、女性アイドル2人の引退も昨年の秋に相次いで発表された。

乃木坂46の橋本奈々未は2月20日で引退すると2016年10月19日に発表し、カントリーガールズのももちこと嗣永桃子は6月末での引退を2016年11月5日に明らかにした。

この4カ月ほどの間に、知名度のある芸能人が続々と電撃引退を発表……この流れは何なのだろうか?

 

好きなことで生きていく!?

成宮寛貴と江角マキコの場合は、ゴシップ誌に掲載されたスキャンダル隠しという点があるとも報道されている。真実はわからないが、都合の悪い情報を隠すには引退を選択せざるを得なかったという印象もなくはない。

 

しかし、清水富美加、橋本奈々未、嗣永桃子は何かを隠すために引退するわけではない。3人とも20代で、芸能界ではこれからさらに活躍していきそうなポジションだった。それをスパッと引退して、別の道を選択する。その中でも、とりわけ清水富美加の引き際のよさをみて頭をよぎったのが「好きなことで、生きていく」、You Tubeのキャッチフレーズだ。

 

清水富美加は芸能界引退を決意した理由として「良心や思想信条にかなわない仕事が増え」といった趣旨のコメントが発表されたり、緊急出版された『全部、言っちゃうね。』でも水着のお仕事がイヤだったと書いている。つまり仕事上で「好きじゃないこと」が増えていた。

好きじゃないこと、イヤなことをするくらいだったら仕事を辞めるという選択だ。

 

イマドキ20代のADの話

某テレビ局で情報番組を担当する、アラフォー管理職女性に聞いた話を思い出した。

「このコーナーの担当はやりたくない。別のコーナーが希望だったのに。それなら辞める」と言って、任された仕事を断る20代の若手ADが少なくないのだという。

 

テレビ業界の仕事に憧れて就いたでのであろうが、好きなコーナーだったらやるけど好きじゃないコーナーなら辞める……。昭和な教育を受けた40代としてはびっくりする発言だ。

「石の上にも三年」ということわざがあるが、団塊ジュニアであるアラフォー世代は、仕事にしても何にしても、イヤなことでもまずはガマンするような教育を受けてきた。なので好きじゃない仕事を与えられても「いまガマンして頑張ればいつかいいことがある……」と耐えてきた人が多いだろう。それを経たからこそ、いまのポジションを獲得していたりもする。

 

しかしイマドキの20代は様子が違うようだ。「いま好きなことをやりたい、やれないなら辞める」なのだ。まさに「好きなことで、生きていく」を体現している。

 

潔い女の生き様、3つの「ない」

清水富美加が「自分がイヤなことはしたくない」「好きなことで、生きていく」だけで芸能界引退を選んだわけではないだろうが、この点もゼロではない。だからこそ潔い選択をしたのだろう。

 

一連の電撃引退報道から学ぶことは「潔く辞めるのも、生き様のひとつ」ということ。潔く生きるには、この3つの「ない」が根底にあると思う。

1.好きなことで生きていく。イヤなことは無理してまでやりたくない

2.いまのキャリア、ポジションを守ろうとしない

3.いつか来る“かもしれないこと”は考えない

 

清水富美加、22歳。女優としてさらにステップアップしていきそうな未来を勝手に感じていたのだが、それをあっさり捨てていくとは。なんて潔い生き様、なんて潔い決断なんだ。いい悪いはともかく、若い女性の決断力のよさに、ただただスゴイと感じたのだった。

 

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