
【岩井志麻子】アナウンサー試験の最終面接まで行った、という話
その手があったか、と意表を突かれる経歴の盛り方をする人がいる。
「有名航空会社キャンペーンガールの、最終候補の一人だった」
「人気テレビ局のアナウンサー試験、最終面接まで行った」
これ、キャンペーンガールでした、アナウンサーです、といえば完全に経歴詐称、嘘になってしまうんだけど。最終候補だった、最終面接まで行った、といわれれば、なっていたかもしれないんだ、落ちたけど実力はあるんだ、という目で見てしまうし。この人は嘘つきではない、とも思わされる。
その証拠はあるのか?
でもこの手の自分語りが多い人は、プチ詐欺師な傾向がある。
大金はだまされないかもだけど、警戒はしよう。だって、相当に怪しいんだよ。世界的なミスコンや人気オーディション番組みたいに審査の過程そのものがエンタメ、ショーになるようなものは別にして、たいていの試験や審査は関係者だけの密室で行われるんだから。その人が最終候補に残ったという証拠はなく、どこにも証人がいない。だから、嘘と責められずいいたい放題できる。
そういえば知り合いが、ぼくの彼女は某有名アイドルグループの研修生の候補だった、なんて自慢してたけど。それ、単なる素人じゃないか。
「昔、医者と付き合っていた。本当なら私は今頃、院長夫人じゃないかな」
「あの人気俳優にナンパされたよ。断らなかったら私、奥様としてCMに出てるかも」
といった、過去の見合いバージョン、有名人に口説かれたバリエーションもある。
恥ずかしながら、私にもある
結局、なれてないし。つまり、もう縁は切れてるんだし。でも、こちらの「本当だったらバナシ」は、たいていの人に何かしらある。恥ずかしながら、私にもある。だけどほんと、今はそれが無い、そうじゃないってな状態を、現実として生きてるわけよ。
妄想とも幻想ともつかない、過去の惜しい話。「断らなきゃ、今よりもっとバラ色の人生だったはず」と自分をイジイジつつき回したり、自虐と自慢を混ぜるのは、まだいい。
「本当なら偉い人なんだから、私を尊敬しろ。一目置け」と他人に圧をかけるようになったら、イカンよ。進み過ぎると、「前世はマリー・アントワネット。今も私はベルサイユ宮殿に住んでるの、おーっほほほ」みたいなことを口走るようになってしまうかもよ。
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?
- 白髪染め迷子だったアラフィフ編集部員が体験。パサつく、色が抜ける・・・ホームカラーのイメージを覆す“クレイパック着想”の白髪染め 驚きの染まりとツヤのワケとは
- 「お値段にも納得いく手応えです」あのシーズ・ラボのサロンケアが「本当に自宅でできてしまう」1台13役の最新鋭※マルチ美顔器の「ほんとにすごいところ」とは
- 「急に老けた!?」と悩む40代、50代必見! 編集部員がリアルに実践「毎日キレイを保つ」お手入れ法
- 白髪に悩む40-50代女性が「泡クリーム」タイプの白髪染めをセルフでお試し!「もっとはやく使えばよかった」後悔の理由とは?
- 美味しさの決め手は植物油!~油の達人に聞く植物油の魅力 vol.8/@サンジャン・ピエドポー【オリーブオイル、キャノーラ油】