台所にコレがあったら貧乏!「貯まらない人」の家にあるもの

キッチンは家計の縮図。毎日使う場所だからこそキッチンには家計の実態があらわれます。

今回は、「キッチンにこんなものがあると貧乏…」というものを集めてご紹介します。自宅のキッチンにあるようなら要注意、片付けるなり処分するなり、何かしらの対応をお勧めします。今は貧乏ではなくても放置は禁物です。

 

コレがあると貧乏に!「冷蔵庫の中身」をチェック

まずは冷蔵庫から見ていきましょう。冷蔵庫には、とりあえず何でも入れてしまうので見返すと驚くようなものが入っていることがあります。

 

1・賞味期限が切れた食品

冷蔵庫内の賞味期限切れは根絶を目指したいものですが、なかなかパーフェクトにはいきません。ものにもよりますが、1日くらい期限を過ぎたからといってすぐにダメになってしまうわけではないので、見つけ次第調理に使っていきましょう。

賞味期限切れで食べられなくなってしまったのものは、捨てるしかありません。要するにゴミですよね。それをわざわざ買うというムダをしていては、お金がいくらあっても足りません。使う量だけ買いましょう。

 

2・1回だけ使った調味料やジャム

さまざまな果実を使ったジャム類は、見ているだけでも楽しいですね。サラダドレッシングやスパイス類もしかり。賞味期限も長めなので、輸入食材店などに行けばついつい買い込んでしまいがちです。

しかし、その場の気分で買ったジャムやドレッシングが1回使っただけで冷蔵庫に入れっぱなしになっていませんか?

ラベルの賞味期限は未開封が前提ですので、開封したら早めに使います。冷蔵庫には使い切れると思われる分だけ入れて、あとはストックとして常温保存しておきましょう。

食事の時、どれにしようか選ぶ楽しみは欲しいもの。開封は3種類までと決めておくといいのでは。それでも過去半年で「使いきれなかった」ものがある人は、これまでより小さいサイズのものを選びます。

ひとつの値段は割高に思えても、大きいサイズで使い切れなければ結局はムダになってしまうのです。

 

3・ラップで小分けしたものが大量に

ラップは、食べかけのものを包むのに大変便利です。包んで冷蔵庫で保存すれば、安心して翌日も食べられるでしょう。

ありがちなのが、包んで保存して、そのまま忘れてカピカピになるパターン。

さらに、ラップもタダではありません。食卓にそのまま出せる、お皿にふたが付いているタイプの容器や、100円ショップでフタだけ買ってきて利用する手もあります。とりあえずラップして冷蔵庫、という習慣は見直す価値があるでしょう。

 

4・パッと見てギッシリ入ってる

冷蔵庫は、ぎっしり詰め込むと庫内の温度を一定に保つために電気代が高くなってしまいます。冷蔵庫の扉をあけて、奥が見通せないほどぎっしり詰め込んでいるのは多すぎます。

たっぷり入っていても中身を使い切っているなら、冷蔵庫を大きなものに買い換えることを検討してもいいですね。この理由は後述します。

ですがまずは、冷蔵庫に入れなくてもいいものが入っていないか見直しましょう。ペットボトルや缶ビール、瓶詰のものなど、常温保存できるものは、使う分だけを冷やすようにすれば無駄がありません。

 

冷凍庫内も油断は禁物!

冷凍庫は冷蔵エリアとは逆に、すき間なく詰められているほうが庫内の冷気が保たれて電気代の節約になります。とはいえ、不要なものまで入れておくのはNGです。

 

5・大量の小さい保冷剤

生ものを買った時、お店で付けてくれる保冷材はありがたいサービスですね。持ち帰ってから冷凍庫に保存して、夏場のお弁当に一緒に入れるなどして再利用した人も多いのではないでしょうか。

しかし、あまり多いと冷凍庫の場所の無駄遣い。古いものは処分して、冷凍庫内も整理しておくと見通しが良くなって使い忘れの食材をなくせます。

 

6・ミイラ化した何か

冷凍庫は冷蔵庫よりも保管期間が長いため、いったん入れるとそのまま忘れ去られる食材が出がちです。筆者は以前、冷凍庫の隅から白いかたまりを発掘したときには、しばらく考え込んでしまいました。見ただけでは何かわからず、解凍してみたらブロック肉でした。濃い目の味付けで調理してみましたが、お味の方はなんとも表現しにくいものに…。

そこまで極端なものではなくても、油揚げ1枚とか、ワカメの使いかけとか、煮干しの大量パックとか、買う時は調理に使う気持ち満々だったはずのものが、冷凍庫で白くなっているのも見るのは辛いことです。また、お財布にもよくありません。無理して食べたら健康にも悪そう。

冷蔵庫、冷凍庫とも、時々は古くなっているものや常温保存でよいものが入っていないか、確認して無駄なく使っていきましょう。

 

冷蔵庫の「使い方」にもNGがある!

7・冷蔵庫上に段ボール箱を置くのはNG!

冷蔵庫に使う電気代を節約するには、ぎっしり詰め込まないことに加えて、上に物を置かないこと。冷蔵庫は庫内を冷やす際、庫外に熱を放出します。上に物を置いたり、扉にたくさんのものを張り付けると、放熱しにくくなって電気代がかさみます。

冷蔵庫の上に、段ボール箱などを置き、食品ストックや食器、調理器具の収納に使うのはNG。冷蔵庫上は何も置かないのが正解です。

 

8・昔の冷蔵庫は買い替えたほうがお得?

冷蔵庫の庫内だけではなく、冷蔵庫そのものにも目を向けてみてください。冷蔵庫は、10年前のものと比べて、省エネ性能が高くなっています。買い替えにはお金がかかりますが、その後の電気代が安くできるようなら、タイミングのいいところで買い替えてもいいでしょう。

また、中身を使い切れているのであれば、冷蔵庫のサイズをアップしてもいいでしょう。

おもしろいことに、冷蔵庫の電気代は、容量が増えれば高くなるという関係ではありません。消費電力を見ると、ひとり暮らし用の200L台~夫婦世帯用の300L台で340kWh程度の機種が多いのに、4人用400L台で250kWh程度、5人用の500L台で270kWh程度と、高位機種のほうが低めの傾向があります。

ポイントが貯まった時や、新製品が出る時などは安く買えるチャンスです。あらかじめ、ウェブサイトなどで各社の冷蔵庫を比較しておくと、買い時を逃がしません。

 

棚やシンク下の「動きのないエリア」に注意

調理台まわりには、いつの間にか増えたものでいっぱいになりがちです。すべてのスペースは「ものが常に移動している」のが理想。おせちの重箱ですら1年に1回は出すはずなので、1年以上置きっぱなし、しまいっぱなしはNGです。管理しきれないほどのものに囲まれていると、すでに持っているものを買うなどのムダ買いになりがちです。

 

9・使っていない食器は捨てる、売る

お店で素敵な食器を見るとつい欲しくなってしまいますが、洋服と同じで、収納やコーディネートのことまで考えて購入するのが大切。ものがあふれず管理しやすくなります。

 

自宅で使う普段使いの食器は、色や雰囲気を統一しておくのもお勧めです。白だけにしたり、ナチュラルテイストで揃えたり、お気に入りのルールを決めておきましょう。それ以外のものは、特別のイベント用などを除いて処分します。

 

食器の買い取りをしている業者もあります。また、買い取られたお金は自分で受け取るほかに、認定NPO法人に寄付する仕組みもあります。寄付金控除の対象法人であれば、確定申告で寄付金控除をして節税にもなります。

 

10・これが場所をとる!使ってない調理器具

蒸し器、圧力鍋、ブレンダー、クッキーの抜型、セルクルなど、使っていない調理器具はないでしょうか。

使いこなせば、どれも食卓を豊かにする道具ばかりですが、使っていなければまさに宝の持ち腐れ状態です。1年以上使っていない物があれば、これから年末にかけてが手放すことも考えていい時期です。

自宅で調理するものはある程度絞って、それ以外は外食を利用するなどの割り切りをしてもいいのではないでしょうか。

 

11・食品ストックの年単位の賞味期限切れ

賞味期限切れは本当にもったいないですね。冷蔵庫、冷凍庫は毎日のように見るので賞味期限切れを防ぐのも比較的容易ですが、保存食品類の食品ストックには、年単位での賞味期限切れを見ることもあります。たとえば、缶詰や瓶詰、レトルト食品、フリーズドライなど。

 

日持ちがすると思って油断していたら、賞味期限から1年以上過ぎたものを発見、ということのないようにしたいですね。

 

1年に1回など日を決めて、防災シミュレーションをしてみるのも一案です。電気ガス水道が止まったと仮定して1日過ごし、保存食品も実際に食べてみます。被災しても、食事は一日のうちの楽しい時間。新しい食品に買換える時には、できるだけおいしいと思えるものを選びましょう。

 

状況に応じて「変えていく」のも大切

キッチンで見つかる貧乏サインは、突き詰めれば管理や計画が行き届かず、無駄が多くなっているということがほとんど。家計もまた、管理・計画が肝心です。

 

キッチンを整えることで、家計も整います。整えたはずでも、乱れてくることはあります。家族構成、年齢、好み、生活パターンの変化などで、従来通りではうまくいかないこともでてきます。

 

そんな時は、目に付いたところからひとつずつ、整えるようにしていきましょう。

 

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