貯金ができない原因は「脳番地」?貯まらない女15の特徴

特に「毎月口座に残ったお金を貯金に回す」派の人。普段それほどムダづかいはしていないはずなのに、なぜか貯まらないな…と感じていませんか?

でも、気づいていますよね、自分は「していないつもり」でも、やっぱりムダづかいをしていることに。

長い間、こうした行動にまつわる課題は「気合いを入れて反省し、気持ちを引き締める」というような精神論で克服されてきました。しかし、最近では脳の特性そのものを研究し、より科学的かつ自然に、効率よく対策するのが主流です。

こうした中、ムダづかいも脳の生理現象の一部であることがわかってきました。

脳医学博士の加藤俊徳先生は、ムダづかいにかかわる脳を8つの「脳番地」で説明しています。

貯まらないのは、決してあなたが浪費好きのルーズな性格だからではなく、むしろ脳がもともと持っている「クセ」に真面目に、正直に従っているからこそ。では、その傾向から見ていきましょう。

 

まずは15の「脳のクセ」を見てみましょう

 

この15項目は、「脳のクセ」のせいで起きる代表的なムダづかいを分類したものです。あなたの脳はいくつあてはまるか、まずはざっと見てください。あとから詳しく解説します。

 

☑1・「3つ買うと1つタダ」なら3つ買う

☑2・「人気ナンバーワン」と書いてあるから買うことがある

☑3・夜中にネットショッピングしていることが多い

☑4・「がんばった私」へのごほうびをよく買う

☑5・「今しか買えない」と思うと念のため買う

☑6・朝や帰り道、習慣でコンビニに寄る

☑7・値段や内容を比べずにリピ買いをしているものがある

☑8・「持っていないと流行おくれ」だから買うことがある

☑9・店員さんにほめられて気分がよくなって買うことがある

☑10・店員さんと親しくなって、断れず買うことがある

☑11・セレブやインフルエンサーをまねすることがある

☑12・友人につられて買うことがある

☑13・値引きされているから買うことがある

☑14・お試ししているうちに買うことがある

☑15・見栄を張って買い物をしたことがある

 

よほど節約習慣が身についている人以外は、これらのうち3つ以上に心当たりがあるはずです。そして、これらの行動には1つずつ、脳のクセが「行わせている」原因があります。

 

どうして脳はムダづかいをしたがるのか?

これら15の行動の原因を6つに分けて、「どうしてムダが起きるのか」を簡単に説明しましょう。

◆「ソンしたくない」が原因のムダづかい

 

「3つ買うと1つタダ」なら3つ買う

「自分はトクをした!」という感覚はその人を軽い興奮状態にしてウキウキさせ、脳を喜ばせます。落ち着いて考えればおトクどころかムダづかいだと気がつくのですが…。

 

「今しか買えない」と思うと念のため買う

脳は特別感のあるものに惹きつけられます。「今だけ」と制限をかけられると、その制限にだけ注目し、他が見えなくなってしまうのです。客観的&総合的な判断ができなくなります。

 

値引きされているから買うことがある

15%オフとデカデカ書いてあったので反射的に買った、でもいつも買う店では普段から20%オフだった、ということも。価格を記憶するという意志を強く持つ必要があります。

 

◆「人と同じが安心」の心理で起きるムダづかい

 

「人気ナンバーワン」と書いてあるから買うことがある

「どれにしようか」と迷っている間は、さまざまな脳の部位が動き、思考で吟味されています。しかし、「ナンバーワン」の文字を見た瞬間、脳は省エネしようと「吟味」「選択」をやめてしまいます。

 

友人につられて買うことがある

右脳は周囲や他人に対する理解力、左脳は自分への理解力を発揮します。左脳が鍛えられていないと、自分が何に価値をおき、何を好きかという価値観があいまいで、意志が弱くなりがち。

 

◆「刺激や報酬がほしい」から起きるムダづかい

 

夜中にネットショッピングしていることが多い

夜9時を過ぎると、脳の前頭葉の働きは落ちてきます。しかも1日の疲れが出て、脳は正常に働かない状態に。そんなとき、「新鮮な刺激がほしい!」と渇望するのが脳。手っ取り早く買い物をしてしまうのです。

 

「がんばった私」へのごほうびをよく買う

欲求不満の状態が続いていると、脳は「解放」を求める方向に走り出します。しかも、ずっと「やらされている感」を感じているので、自発的な行動を起こしたがっている。この解消行為が買い物です。

 

◆「いちいち考えずに決めたい」脳のムダづかい

 

朝や帰り道、習慣でコンビニに寄る

脳は習慣を作るクセがあり、繰り返しているとその回路が頭の中にできあがります。あれこれ考えず、コンビニを目にする→お菓子を買うという行動に。

 

値段や内容を比べずにリピ買いをしているものがある

脳は快感が大好き。そして、いい買い物をした喜びは脳に快感を与えます。また、一度安心したものには、次から疑いを持たないのが脳。あの快感をもう一度と、疑わず同じ買い物をします。

 

◆「認められたい」心理が起こすムダづかい

 

「持っていないと流行おくれ」だから買うことがある

脳は新しい情報(流行)が上書きされると気分がよくなり、「これはいいモノだ!」と判断しがち。自分に合うかどうかの自己分析力が弱い脳も流行を追いかける傾向があります。

 

店員さんにほめられて気分がよくなって買うことがある

モノを買うとき、脳は見て、触って、過去の経験を思い出してといろいろな情報を並行で処理しています。そこに店員さんの言葉が入ると「聴覚」が脳を占領し、他が働かなくなるのです。

 

セレブやインフルエンサーをまねすることがある

自分に自信がない人や、劣等感のある人は、憧れの存在を探して自己同一化をはかろうとします。そのため、その人の持ち物に注目し、同じモノを所有したがるのです。

 

見栄を張って買い物をしたことがある

見栄を張る人は、思考にまつわる脳の部位が弱い傾向が。自分に自信がなく、私はこうしたいという部分もあいまい。自分を実際以上に大きく見せようと高価なモノを買います。

 

◆「モノや人との親和感がほしい」ムダづかい

 

店員さんと親しくなって、断れず買うことがある

本来は情報交換をした上でほしいものを手に入れるのがいいのですが、脳の中には人と共感や同調をしたがる細胞があるうえ、買わないと申し訳ないという感情も働きます。

 

お試ししているうちに買うことがある

買おうと思っている気持ちを「いや、待てよ」と押し戻すのが前頭葉。ですが、商品を手に取って試しているうちにモノとの距離がぐっと縮まり、所有が現実味を帯びて、前頭葉のブレーキが弱くなります。

 

脳には8つの「脳番地」がある

1000億を超える脳の神経細胞。書籍『脳のクセを変えるだけ 今日からお金が貯まる脳トレ』の著者、加藤俊徳先生は、この神経細胞を町内に見立てて働きごとにグルーピングし、それぞれを「番地」と呼んでいます。120の脳番地をさらにわかりやすく分類すると、8つに集約されます。

思考系 考えたり、ひらめいたり、判断したり、高度な人間らしさを発揮する

理解系 聴覚や視覚などを通して集まってきた情報を理解し、それを自分の知識や知恵にしていく

記憶系 視覚系や聴覚系などの脳番地を使ってさまざまな情報を集め、それを記憶したり思い出したりする

感情系 喜怒哀楽の感情を生み出す脳番地。気持ちのコントロールもここで行う。

伝達系 あらゆるコミュニケーションを行う場所。

視覚系 目で見た映像が視神経を通って送られる場所。

聴覚系 耳で聞いた情報を集めて脳に送り込む脳番地。

運動系 この脳番地を使って体のさまざまなパーツを動かす。

 

私たちは、これら8つの脳番地をまんべんなく活動させながら生活しています。たとえば、お金を使うときは

 

売り場を歩いて(運動系)→ 商品を見て(視覚系)→ 店員に質問し(伝達系)→ いいものを見つけてワクワクし(感情系)→ じっくり見て商品の特徴を理解(理解系)→ 過去の経験と照らし合わせ(記憶系)→ これを買うと決断(思考系)

 

という具合に、脳番地はフルに活動しているのです。

ところが、これらのうちどこかがうまく活動していないと、ムダづかいが発生してしまいます。特に重要なのが、買い物でも最後のほうの「理解系」と「思考系」。理解系はモノの良し悪しを判断し、それを受けて思考系が「買うべきか」をよくよく考えて判断します。思考系脳番地は「記憶系」も連動させて思考を深めます。

これらの脳番地がうまく働かない原因は「脳の省エネする習性」。人は同じことを繰り返しているうちに途中のプロセスを飛ばすようになるのです。また、疲れているときも脳番地はうまく活動しません。こうした脳の習性と、個人の脳のクセが絡まりあって、ムダづかいが発生します。

この個人の脳のクセに対してできることが、「脳トレ」です。ちなみに、ソフトバンクのショップ店頭などで見かけるロボット「pepper」には、加藤俊徳先生の監修で開発された脳トレロボアプリ「Pepper ブレイン」が搭載されているのだそう。自分の脳の強みや弱みを把握し、それに応じた脳トレを行うことができます。

書籍『脳のクセを変えるだけ 今日からお金が貯まる脳トレ』でも、こうした脳を鍛えるドリル問題のほか、

 

21日セットで脳番地のすべてを動かす習慣をごく自然に作る、こんな「1日1トレ」も特集。たとえばこんな内容です。「できそうだな!」と思った内容、いくつありますか?

1日目・気づいたときに深呼吸

2日目・睡眠は1日7時間とる

3日目・部屋の模様替えをする

4日目・1日の予定を立てて、時間通りに行動

5日目・新しい趣味に挑戦する

6日目・冷蔵庫にある材料だけで料理する

7日目・鏡を見て喜怒哀楽の表情を作る

自分の脳のクセを理解して、ストレスなく貯まる体質に変わりたい人。今が貯めどきですよ!

脳のクセを変えるだけ 今日からお金が貯まる脳トレ」 加藤俊徳・著 主婦の友社・刊 1,300円+税

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