「りょうもく」は本来の読み方ではない!?「量目」の読み方、知っていますか?|漢字クイズ3選

2020.11.16 QUIZ

本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題していきます。

 

第1問:「量目」の読み方は?

まず「量目」とは

はかりにかけてはかった物の重さ。はかりめ。りょうもく。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

のことです。

この辞書には“りょうもく”と記載されており、他の辞書も、この記事で正答とする読み方の説明欄には必ず“りょうもく”と記載されていました。いずれも「りょうもくは慣用読みである」と記載されているわけではありませんが「量目 りょうもく」と検索しても、まず出てくるのは正答の読み方です。

正解は…

「量目」は「りょうめ」と読みます。

NHKアナウンス室編集の書籍『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』には、量目の欄に

×リョーモク。

引用元:NHKアナウンス室編『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』339ページ(2013年、NHK出版)

とあります。また筆者のパソコンやスマホでは「りょうもく」と打っても「量目」と変換されませんでした。自動変換機能は慣用読みや誤読しやすい漢字を正しい漢字に直してくれることもあるのですが、「量目」は「りょうめ」と定められているようです。

しかし「量目」について調べる中で出会った「商品量目」という言葉には「しょうひんりょうもく」とふりがなが…。

辞書の記載や「商品量目」の例から、「りょうめ」と読んでも「りょうもく」と読んでも意味は通じるはずです。ただ、辞書や間違いやすい言葉を扱う書籍には「りょうめ」と記載されていることがほとんどなので、「りょうめ」と覚えておきましょう。

出典>>「りょうもく」は本来の読み方ではない!?「量目」の読み方、知っていますか?

 

第2問:「厭世」の読み方は?

小説などを読んでいると、時々「嫌」の代わりに「厭」が用いられていることがあります。そのため「厭」を「いや」と読めた人は少なくないかもしれません。ただ、「厭世」を「いやよ」と読んではいけませんよ。

まずは正解を見てみましょう。

正解は…

「えんせい」です。

「厭世」が表す意味はとてもわかりやすいものです。

世の中をうとましく思うこと。生きていることがつらいと思うこと。

出典元:三省堂 大辞林第三版

“世の中は不幸と不合理に満ちており、生きる価値がない”という悲観的な人生観を指す「厭世観」という言葉もあります。「厭世」を使った表現はやや物悲しいですね…。

出典>>「いやよ」ではもちろんありません!「厭世」の読み方、知っていますか?

 

第3問:「湛然」の読み方は?

「湛然」の意味は

静かに水をたたえているさま。また、静かで動かないさま。

出典元:三省堂 大辞林第三版

です。

問題はその読み方。「湛」の字は「堪える(たえる・こらえる)」の「堪」によく似ています。そこから連想して「かんぜん」と読んだ人もいるかもしれませんが、「かんぜん」は不正解。でも、非常に惜しい回答です!

正解は…

「たんぜん」です。

静かで落ち着いている様などは「湛然とする」と表すことができます。

なお「たん“ね”ん」と読むこともできますが「湛然(たんねん)」は中国、唐代中期の僧を指すので、「たんぜん」と覚えることをおすすめします。

★「湛える」はなんと読む?

これまた「堪える」に似ていますが、「たえる・こらえる」ではありませんよ。

答えは「たたえる」です。

「湛」そのものに水を「たたえる」意味があるのですが、「湛える」は

  • 水を満たす
  • 器などを液体でいっぱいにする

を意味します。

また「満面の笑みをたたえる」といった表現を聞いたことありませんか?この「たたえる」はまさに「湛える」のこと。水や液体だけでなく、感情が顔に出ることも表すことができます。

出典>>「じんぜん」ではないよ!「湛然」の読み方、知っていますか?

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