【岩井志麻子】男の愛情が「冷めた」ときに取る行動とは?

2021.02.02 LOVE

今それに直面している女性も、乗り越えた女性もいるだろう。離婚して子どもを引き取った女性が、元夫に養育費をもらえない、もらえても少額、というシビアな現実だ。
知り合いの弁護士もいっているが、男は愛の失せた女には金を使いたくないのだ。

自分の子どもへの愛まで失せるわけではないが、それよりあの女には金を出したくない、となる。もちろん、無理をしてでもきっちりと充分に払ってくれる男だっているよ。

払う彼らは女への愛が失せた云々より、とにかく子どもへの気持ちが強かったり、父親としての責任感、男としての矜持があるんだろうね。はたまた世間体や、ぶっちゃけ裁判で強制的に決められたから、というのもあるか。

「私達、贅沢品ですから」

それとは全然違うが、知り合いのホステス、風俗嬢、地下アイドルといった色香が勝負のキレイどころ達は軒並み仕事が減り、このようにため息をついている。

「私達、男にとっては生活必需品ではなく贅沢品ですから。不況になった、お金がなくなった、余裕がなくなった、となればとりあえず切られたり、後回しにされます」

これらの枠に入らない女性だって、彼氏に付き合い始めの頃みたいな豪華なデートをしてもらえなくなった、記念日を祝う店やプレゼントが安くなった、という経験はあるよね。
飽きる、冷める、って、そういうことだ。ものすごく、わかりやすい。

 

お金より愛は尊いのか?

私の場合、最初の夫は別にして、今の夫やその前の可愛いダメ男達は、出会ったときから私の方が高収入だった。なのでデート代などほぼすべて私が出していたから、彼がお金を惜しむようになった、というのはない。そもそも、最初っから金出さないし。
その代わりといってはなんだが、私が彼らへの愛がやや薄れ、飽きが来たとき、それまで何の躊躇いもなく払っていた金を、はっきり惜しいと思うようになってしまった。

愛はお金で買えない。という言葉と考えは、お金より愛が尊いものという価値観があるからだけど。なんでお金を卑しいものと見なすかな。すべての商品、サービスはお金を払うものだし、受け取る側はそれこそ尊い労働をしてるんだぞ。

あくまでも相手にとってのだが、商品価値が低くなれば金を惜しまれるのは仕方ないことだ。愛と金を取り戻したくば、相手にとっての商品価値を保つしかないのだ。

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この記事は
作家 岩井志麻子

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