イライラした気持ちを断ち切るには? 住職が教える「禅」の呼吸法

仕事や人間関係において、時にはイライラしたまま帰宅することって、ありますよね。

帰宅しても、そのままイライラを引きずっていたりしませんか。

それはとてもつらいこと。

今日はそんなイライラした気持ちを断ち切る、禅の教えをご紹介します。

 

イライラを落ち着かせるには

帰宅してドアを開けて中に入ったら

1)胸に手を当てて、ゆっくり呼吸をしてみましょう。

2)そして、体の中心を口から鳩尾(みぞおち)まで上下に体に触らないようにブラッシングします。

20回くらいブラッシングしたら、胸に手を当てて、感謝の言葉を唱えます。

3)「このイライラに感謝します。私を守ってくれてありがとう」

3回唱えたら、イライラしていることで、自分は何ら影響を受けないと考えるようにしてみましょう。

ただ、そういう現象が起きただけだと。

 

「感謝の言葉」でイライラを手放す

なぜ、人はイライラを引きずってしまうのでしょうか。

多くの場合は、このイライラを自分のものだと感じ、いつまでも考えているからなのです。

まず、イライラを手放しましょう。

感謝の言葉を繰り返すと、体が感謝モードになります。

余裕があれば、足の裏を軽くマッサージして、足の裏に感謝の気持ちを表してみるのもいいでしょう。

「今日も、支えてくれてありがとう」と言いながら軽くマッサージをします。

カバンをいつものところに置いたら、手のひらをさすりながら「今日も仕事ができてありがとう」と言ってみるのもいいでしょう。

ポイントは、感謝の言葉を意識して口にすることです。

 

「気」を頭から下げる

そしてイライラした「気」を頭から下げてみる。

頭を使った仕事を終えて、帰宅すると頭の方に気が行ってしまいます。

いつまでも頭に意識が行き過ぎると、イライラした気持ちも落ち着きませんよね。

そんな時はお腹の下の方に、意識を下げて上げる必要があります。

呼吸をゆっくりしながら、息を意識して手のひらを口から鳩尾(みぞおち)に下ろす仕草を繰り返すことによって気の通りが良くなります。

そして、おへその下の方に意識を向けてみましょう。

毎日帰ってきたところで、上がっている気をブラッシングすることでお腹の方へ整えていきます。

 

「手」をバラバラさせない

修行僧の習慣は

修行僧は、常に手を鳩尾(みぞおち)の上に重ねています。

托鉢の時はもちろん、普段歩く時も、小走りに走るときにも、手を胸から離すことはありません。

初めは、そう決まっているからやっていたのですが、しばらくしていると、手を離していると落ち着かなくなるので不思議です。

手がバラバラしていると、気持ちの落ち着きという点で気持ちもバラバラしてしまうのかもしれません。

 

そうやっていると、実はもう一つの習慣が身につきます。

手を使うときに、必ず胸の前で行うようになるということです。

幼児の気が散った状態で、どんなときに失敗するかというと、大概よそ見して手を胸の前で使っていないときに起こりますよね。

つまり肩幅より外で物をつかんだりしたときに起こります。

そのためにも、一度胸の前で手を動かしてみることは、落ち着きを取り戻す効果があるのです。

 

 

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