その肌荒れ、花粉症じゃなくても「花粉が原因」かも!対策コスメ5選【皮膚科医・日比野佐和子先生が解説】
今年も花粉シーズン本格化!
くしゃみや鼻水などの症状がなくても、毎年この季節になると肌がかゆくなったり、赤くなったりする…そんな人は少なくないはず。
実は最新の研究で、花粉症じゃなくても花粉肌荒れが起き得ることが判明したのです! なぜそんなことが起こるのでしょう? 皮膚科医の日比野佐和子先生に、花粉肌あれの詳しいメカニズムと対策を伺います。
誰にでも”花粉肌あれ”は起こりうる!
花粉症でない人は、「自分は花粉症じゃないし、大丈夫」と思いがち。しかし、資生堂の研究により、花粉による肌荒れは、花粉症ではない人にも起きうることがわかっています。
20代~40代の女性1200人を対象に実施した調査の結果でも、約6割の人が春先に肌あれを感じたことがあり、かつ、花粉症でない人の約4割が春先の”肌のゆらぎ”や”肌あれ”を感じていました。(※)
※資生堂による 20代~40代の女性1200名を対象とした2020年12月実施の調査より
多くの花粉症の原因にもなっている、目や鼻のアレルギー症状を引き起こす物質であるスギ花粉に含まれるタンパク「Cryj1(クリジェイワン)」が肌に付着すると、通常は活動していない肌の中の『トロンビン』という酵素を活性化させてしまうことがわかっています。
この酵素が暴れると、表皮細胞が興奮状態になり、かゆみや赤みなど、肌あれの原因に繋がることが判明しました。
これは一般的に知られているアレルギー反応とは異なるメカニズムで、花粉アレルギーの有無に関わらず、誰もが肌荒れを起こす可能性があることを示しているのです。
どんな対策をすればいい?
花粉・ちり・ほこりなどの空気中の気になる微粒子汚れや、紫外線ダメージ・乾燥などの外部刺激から守ってくれるスキンケアやメイクなどで肌を覆っておくことで花粉の付着を軽減できます。今年は自宅にいる間も、換気を頻繁にする必要があるため花粉が部屋に侵入する可能性があります。
また、ベランダで洗濯物を干す間やちょっとした外出でも、衣服や髪の毛に付着した花粉を部屋に持ち込んでしまうリスクがあります。
外出を控えているときでも、花粉から肌を守るアイテムを使用しましょう。
花粉シーズン中は手放せない!花粉肌荒れコスメ5選
今年からは、花粉から肌をガードするコスメを取り入れてみるのがおすすめ。花粉対策として人気のアイテムをご紹介。
1.資生堂「dプログラム アレルバリアシリーズ」
「dプログラム アレルバリアシリーズ」
花粉対策コスメとしてはすでに定番の、資生堂dプログラムのアレルバリアシリーズが、今年1月にさらにパワーアップして新発売。ほこりなどの空気中の微粒子、紫外線ダメージ、乾燥から、肌あれしやすいデリケートな肌を守ってケアしてくれる敏感肌用アイテムです。
全アイテムに先端技術「アレルバリアテクノロジーNEO」が搭載されており、肌の上にバリア膜をつくり、花粉・ちり・ほこりなどの空気中の気になる微粒子を付着させません。
さらに紫外線ダメージ・乾燥などの外部刺激からも守ってくれます。
日中用美容液、日中用美容液・化粧下地、日中用クリーム、ミスト化粧水の4種ラインナップ。
特に日中美容液の「d プログラム アレルバリア エッセンス N」は、腕や足、首など全身に使えるので、全身しっかりガードしたいという方におすすめの1本。SPF50+・PA+++と強力UVカットなのに敏感肌の人でも安心なのも嬉しい。
株式会社資生堂インターナショナル 0120-81-4710
2.NOV(ノブ)「ノブ III デイバリア UV」
皮膚のバリア機能に着目した低刺激性の高保湿化粧品として知られる「ノブ IIIシリーズ」の、紫外線、花粉、ちり・ほこりから肌を守ってくれる皮膚保護クリーム「ノブ III デイバリア UV」。
紫外線をしっかりカットしてくれる上に、クリーム自体が膜となり、花粉やちり・ほこりが肌に付着することを防いでくれます。
さらに乾燥が気になりがちなお肌に嬉しい保湿成分を贅沢に配合し、バリア機能をサポートしてくれる機能も。SPF40・PA+++。
「ノブ III デイバリア UV」4,400円(税込)
常盤薬品工業株式会社 0120-351-134
3.BONOTOX「セカンドスキンクリーム」
ラグジュアリーな韓国コスメの代名詞、BONOTOXの高機能性エイジングケアパック「セカンドスキンクリーム」。
寝る前に化粧水や美容液を塗ったうえから、このパックを手にとり、顔全体に塗りちょっと置くとまるでサランラップをまいたかのような膜ができます。もちろん空気は通してくれるのでご安心を。
このパックが、寝ている間もずっと、顔へのちりやほこり、花粉の付着を防いでくれるため、おやすみタイムの花粉ガード対策にうってつけです。
しかもおやすみ前に塗った美容成分を逃さず、しっかり吸収できます。また、このパック自体にも複数の成長因子が含まれていて、リッチなスキンケアが叶います。
翌朝剥がすときには、花粉や各種汚染物質を吸着して取り除くことができ、天然保湿成分や機能性物質などを通じて、花粉によって傷ついた肌のバリア機能を回復し、肌を鎮静させる効果を与えることもできるとのこと!花粉が気になる夜は、眠っている間もガードを。
「BONOTOX セカンドスキンクリーム」8,000円(税込)
※初回トライアル価格あり
4.KOSE「アレルテクト ミスト」
メイクの上から、シュッと吹きかけて使えるミスト。
強力透明バリアで、花粉・PM2.5・ウイルスなどをはじく、顔・髪用のミストで、5~6プッシュするだけで、肌や髪の表面をしっかりコーティングし、大気中の微粒子が直接肌に付着することを防いでくれます。
顔や髪に直接スプレーするだけでなく、マスクや衣類に吹きかけてもOK。
花粉シーズンのお出かけのお供に、花粉対策スプレーはやっぱりマストで1本持ち歩生きたいですね。
「アレルテクト ミスト」参考小売価格 935円(税込)
株式会社コーセー 0120-526-311
そのほかにできる対策は?
食生活や食べ方に気を付けることも花粉肌あれ対策につながります。
抗酸化物質(ビタミンA・C・E)をを含む緑黄色野菜やフルーツ、ブルーベリーなどに含まれるポリフェノール、サケなど赤い魚介類に含まれるアスタキサンチンなど、抗酸化物質を積極的に。また、ドリンクやパウダーで摂ることができるユーグレナに含まれる「パラミロン」という食物繊維にも免疫細胞が正常に働くことを助け、花粉症を抑制する効果があることがわかっています。乳酸菌の多いヨーグルトが肌の保湿機能を上げるという研究報告もあり、肌のバリア機能を上げることが知られています。
食べすぎて腸の働きが鈍ってしまうと、肌の健康維持に重要なビタミンB群の吸収障害が起こり、肌荒れや皮膚炎を起こしやすくなりますので、食べすぎにも注意。
【監修者】 皮膚科医 日比野 佐和子(ひびのさわこ) 先生
医療法人社団康梓会 Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。
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