「勝ち組アナ」が襲われた夫の浮気と離婚…8年ぶりのカレは年収300万

「いろいろあって、男性不信に陥ってしまったので、離婚から8年、誰ともつき合ってきませんでした」

そう話す亜由美さんは44歳、フリーアナウンサー。シングルマザーとして仕事に打ち込んできましたが、ふいに半年前に10歳下の彼ができたのだそう。

ですが、このカレの束縛が猛烈に強く、男性との仕事を許してくれません。イベントの仕事だけでなく、結婚式の司会ですら、男性と仕事した、男に媚びていると激怒します。

挙げ句の果てに、俺とつき合っていたいなら仕事をやめろと言い出します。が、その割に彼の年収は300万で、養ってくれるほどでもない。

「やっとできた彼氏ですから、言いなりに仕事を減らしました。すると、生活が急激に苦しくなって……」。そんな亜由美さんのこれまでの波乱万丈な人生と、現在のマネー相談を聞いてみましょう。

 

■元夫は浮気後も狡猾すぎた。私がいったい何をしたというの?

日ごろマネー相談の業務をしていて痛感するのは、女性は30歳、40歳という大きな区切りの前に「子どもを産むかどうか」「結婚するか」を強く意識するということです。

 

新卒で地方局に入社、アナウンサーになるという夢をかなえた亜由美さんも同様でした。あまりに仕事が楽しくて結婚は考えていませんでしたが、29歳になって急に「子どもが欲しい」と思い始めます。

 

その直後、プロジェクトを一緒に担当したイベント会社の社長と意気投合し、半年ほどで結婚することになりました。

 

30歳でめでたく女の子を出産し、育児休業、その後復職。目が回るような大変な日々でしたが、それでも必死で頑張り、仕事も家庭も順調にこなす毎日でした。

 

ですが、このままずっと続くと思っていた幸せは、突然の元夫からのLINEメッセージで消え失せてしまいました。

 

「妻とは別れる。一緒になろう」

 

……?? なんと、元夫が浮気相手へのメッセージを誤送信してきたのです。

 

しかも、元夫を問い詰めると、あろうことか相手は一人ではないことが判明。本気ではない複数の共通の知り合い、風俗の女性、出会い系サイト……両手で数えきれない相手と同時に関係を持っていたのです。

 

亜由美さんは突然真っ暗闇に突き落とされました。

 

ですが、どれだけ泣いても取り乱しても、元夫は、「こういう業界だから当然だろ。お前もどうせ誰かと関係を持っているだろう」と開き直る始末。何の反省もありません。

 

繰り返される喧嘩、歩み寄らない夫。こんなに不安定な毎日を過ごしていては、子どもの精神状態にもきっと悪影響が出る。幸いにして私は正社員である程度収入が安定している。きっと別れてもなんとかなるだろう……そう考えた亜由美さんは、35歳で離婚を決意しました。

 

ところが、元夫は離婚を拒み、調停にもつれ込みます。

 

のろのろと、3ヶ月に1回しか進まない調停を4回行いました。最終的に裁判所が審判を下すことに。

 

ですがその間、狡猾な元夫は自分の役員報酬を下げ、収入を少なく調整していたのです。結果的に、なんと養育費の算定額は1ヶ月1万円に激減しました。

 

「そんなことを思いつくこと自体、恐ろしくなってしまい……血を分けた子どもの行く末が気にならないだなんて、一度は好きになった相手ですが本当に恐ろしかった」

 

そもそも親権だけもらえればいいと考えていた亜由美さんは、こんな思いをするならばもう夫とは関わらず一人で生きていこうと決めました。

 

ですが、元夫は「たかが浮気ごときで、自分を『バツイチ夫』へと貶めた妻」に深い恨みを持ってたようです。わずか1万円の養育費すら一度も払わないどころか、社長という自分の立場を悪用して、亜由美さんが枕営業をしているなど根も葉もない噂を広めたのです。

 

結局、亜由美さんはテレビ局を退職せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。離婚が成立した36歳の時でした。

 

ある程度貯金はあったものの、フリーになれば仕事の有無が収入の有無です。独立してすぐに仕事はありません。失業保険を受けながら、みんなが噂を忘れるのを待つしかありませんでした。

 

自分のスキルを下げないよう自宅で発声練習を続けます。また、一生のうちこれだけ子どもに向かい合える機会はもうないかもしれないとポジティブに考え、子どもと過ごす時間を楽しみました。

 

退職半年後から、本格的にフリーで仕事を再開。規模やギャラにこだわらず、どんな仕事でも引き受けました。時には自分のことを知ってもらえればとボランティアでも行い、とにかく必死だったと亜由美さんは振り返ります。

 

■真っ直ぐ自分に向かう10歳年下の男性にときめく

これだけの目にあえば、亜由美さんが男性不信になるのも当然のことでしょう。信じていた夫にことごとく裏切られ、養育費の支払いも断られ続けた結果、「どうせ男なんか」と思うようになりました。離婚してから44歳の今まで一度も男性と交際したことはありませんでした。

 

ところが、運動不足が気になって通いだしたジムで、屈託のない笑顔で「今日も調子いいですね!」と話しかけてくる翔さんに出会います。

 

自分よりかなり年下にみえたのでと異性という意識をせず、かわいい弟のように思っていました。どんな仕事をしているかも知る必要はないし、ただジムで会う知り合いというレベル。たまにお茶でもしていこうか、ランチでも、と頻繁にジム以外でも会うようになり3ヶ月。翔さんからこう言われたのです。

 

「弟としてではなく男として俺を見てくれませんか」

 

その頃には、亜由美さんにとって、翔さんはもはやいないと困る存在になっていました。

 

翔さんは、10歳年下の34歳でHP作成会社を起業したばかり。8年前まで亜由美さんがテレビに出ていたことはまったく知らず、普通の会社員シングルマザーだと思っていたようです。

 

コロナで人前に出る司会業の仕事はほとんどキャンセル。子どもが学校に行っている間は自由がきくので翔さんとの時間を楽しみました。忘れかけていたドキドキ感。こんな気持ちにまたなれるなんて。亜由美さんは恋もいいなと思えるようになっていきました。

 

■仕事が入りだしたとたん、モラハラ男の束縛が始まった

リモートでの仕事やリアル会場でのイベント仕事がもとに戻ってくると、当然翔さんと会う時間は減っていきます。

 

「また男と会っていたのか?」
「仕事の打ち合わせだし、2人っきりではないよ」

 

「どうして男の隣で写真を撮っているんだ?端に移動するとか配慮できるだろ」
「イベントのメイン司会だから中央に行くように促してもらって」
「断ればいいだろ」

 

仕事の度に、今日はどこで誰と会ってどんな話をしたのか? そこには男は何人いたのか? 男が隣に座ることはあったのか? 詳しい報告を求められます。翔さんは、浮気を決してしないかわり、相手を過度に束縛するモラハラ野郎だったのです。

 

LINEの返信が遅ければ「何してたんだ?」、会えない日に娘と映画に行ったただけで「俺と会う時間はないのに映画には行けるんだ」など自分の時間を制限される日々。

 

でも、こんなに自分のことを好きでいてくれる人はいない。愛されているのだから、希望通りにしていかなくちゃ……。

 

亜由美さんは男性が担当者になっている仕事は他の仕事があるなどと辞退、女性イベントなどのみ引き受けるように。依頼の半分は断っていました。収入がかなり落ち、昨年の持続化給付金も底をつき、ついに私のマネー相談へと足を運んだのです。

 

■FP・心理カウンセラーとしてのアドバイス

最初に私は尋ねました。

 

「亜由美さんは10年後どうしていたいですか?そこに彼はいますか?」

 

ハッとした表情の亜由美さん。

「娘が24歳…。大学を卒業して自立している頃ですね。私は、今まで築いてきた人間関係を大切にしてもっとアナウンサーとして活躍の場を広げていたい。娘の自慢のママでいたいです」

 

そうです。そこに彼と一緒にいて、仕事がうまくいっている未来予想図は描けなかったのです。今は8年ぶりの恋愛で回りが見えなくなり、自分の夢すら失いかけている状態です。

 

自分の気持ちに気づいた亜由美さんは、従来通のように男性の多い現場仕事を引き受けることにしました。当然のこととして彼に電話で報告。

 

「なんでいつまでも俺の嫌なことをし続けるんだ?」

亜由美さんの中で何かがガラガラと崩れていきました。

 

「私はあんたにもったいない。言ってることモラハラだから。わかってる?わからないでしょうね。もううんざり。さようなら」

 

以後、会うこともないまま別れたそうです。

 

■亜由美さんのその後は

半年以上もモラハラ野郎に洗脳されかけていた亜由美さんですが、ふっきれたように沢山の仕事を受けるように方向転換しました。2回めのカウンセリングのときには、コロナ前より収入が上がってきたと嬉しそうに教えてくれました。

 

相変わらず元夫から養育費は払われていませんが、娘さんと二人の時間を楽しみながらイキイキとされています。

 

これからのカウンセリングは、フリーランスで退職金がないため、老後資金形成や住宅取得、資産運用など明るい将来設計をしていく予定です。

 

「仕事運はあるけど男運はないみたいですね」と明るく笑い飛ばす亜由美さん。

 

男性不信の殻を破ってくれた翔さんには、こっそり感謝することにしましょう。きっと、亜由美さんにはこれからもっとずっといい人が現れるに違いないと思っています。

 

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