「ためからだ」ではありません。「為体」の読み方、知っていますか?

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「為体」です。

「為体」の読み方は?

為体の読みは5文字です。「為」と「体」の読みを組み合わせて導き出されるものではないので、少々難しいかもしれません。ですが、一度は耳にしたことがある表現のはずです。

為体は

みっともないありさま。情けない状態。ざま。※

を表し、例文には「なんという為体だ」と挙げられています。例文の、みっともないありさまを嘆く台詞、どこかで聞いたことありませんか?

正解は……

「ていたらく」です。

為体の他、「体たらく」とも表すことができます。

『精選版 日本国語大辞典』の解説によると、「たらく」は断定の助動詞「たり」のク語法(語尾に「く」を付けることで「~こと/ところ/もの」という意味の名詞を作る語法)であり、「体(てい)たらく」は「そのような体(=様子)である」を表していました。元々は“有様。様子。状態。”を指す表現でしたが、近世以後からその有様を悪くいう場合に用いるようになりました。

上記説明では「ていたらく」の「てい」の部分が「体」に当たるため、「なぜ為体では『為』が『てい』で『体』が『たらく』なのか」と疑問を抱いた人もいるかもしれません。為体の由来もほぼ同じですが、為体の成り立ちは漢文のようなもの。為体は「そういう姿である」を表す「体(てい)為(た)り」からきています。

「為体」や「為替(かわせ)」「五月雨(さみだれ)」など、漢字2文字以上のまとまりに日本語の読みを当てて読むものを「熟字訓(じゅくじくん)」と呼びます。

 

参考文献:「為替」は「かわせ」と読みますが、なぜ「かわせ」ということばにこの漢字を使うようになったのでしょうか。また、「為体」と書いてどうして「ていたらく」と読むのでしょうか。|漢字Q&A|漢字文化資料館

※出典元:ていたらく|言葉|漢字ペディア

 

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