未婚女性と45歳男性のひみつの関係。「快楽しかない不倫」に走るワケは

後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。

不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、またこれからどうするのか、垣間見えた胸の内をご紹介します。

 

【不倫の精算#23前編】

これまでの記事はこちら

39歳、実家暮らし。「結婚はしなくていい」けれど

39歳のJさんは、大学を卒業後しばらく県外の企業で働いていたが、激務から体調を崩して地元に戻り、実家暮らしをしながら今はパートの勤務を続けている。

 

彼女からはじめて不倫の話を聞いたのは一年前。印象的だったのは

「私はね、別に結婚はしなくていいの」

と何度も念を押すように繰り返す姿だった。

 

何かトラウマがあるとか、結婚に夢がないとか、そんな理由はない。

 

「両親のそばにいたいし、結婚すると男の実家の問題とかいろいろあるでしょ?

そういうのが面倒くさくて」

気ままに生きる人生を選んだ結果なのだと話していた。

 

だから、既婚者との不倫はJさんにとって“都合がよく”、人目を避けてこっそり会うスリルを楽しんでいるのは見ていてよくわかった。

 

恋愛の常識に縛られない「日影の身」。むしろ気が楽だった

Jさんの不倫相手は45歳の会社員、子どももいて奥さんも仕事をしている。慌ただしい毎日のはずだが

「週末の夜とか日曜日にお昼とかにね、いきなり連絡が来るのよ。

『今なら会えるんだけど、どう?』

みたいに。

約束なんてなかなかできないしね、私も待っているわけじゃないから、それくらいの気軽さが気に入っていて」

とJさんは話す。

 

普通の恋人同士なら、前もってデートの日を決めて計画を立てて、というプロセスがある。

Jさんにはそういう手間が煩わしく感じられていた。

 

「何か、“デートしなくちゃいけない”“会わなくちゃいけない”とか、そんなプレッシャーってない?」

 

日影の身だからこそ、その場限りの約束ですぐ会いに行き、情事が終わればまたすぐ帰る。

味気ないつながりに見えても、渦中にいる人はその「簡単さ」に価値を持つことがある。

Jさんもそうやって「関係に責任を持たなくてもいい」ことに安堵を覚えていた。

 

いけない関係と思えば思うほど、逆に燃え上がる

「奥さんとはずっとレス状態らしくてね、ホテルに行くととにかくすごいの!」

以前、はしゃいだ声で話してくれたJさん。

 

待ち合わせてから急いでホテルに入り、シャワーもそこそこに行為に入る性急さは、最初こそ「本当に体目当てなんだ」と実感させられたそうだ。

 

だが、慣れてくるとその切羽詰まった求められ方が快感を深くすることに気づき、それからは

「すぐにできるように、会う前にシャワーを浴びて下着も替えているの」

と、彼の気持ちを萎えさせない“工夫”を考えるようになっていた。

 

不倫だから、後ろめたい関係だから、時間がないから、すぐにつながりたいから。

いろんな言い訳がJさんを煽り、ホテルが満室のときは移動する間も触れたくなり、運転席から彼に手をのばすこともあるそうだ。

 

「運転中はやめなよ」

とさすがに呆れたが、

「彼は興奮するのよ、そのために助手席に座っているみたいなものだし」

と、Jさんは声を上げて笑ったのを覚えている。

 

彼女がクルマを出すのは彼のファミリーカーでは人目につくのを恐れたからだが、最初は後部座席で身を縮こませていた彼が、いつの間にか自分と同じようにきつい快楽を求めている姿にJさんも高揚していた。

だが、そんなスリルはJさんの事情によって少しずつ変わっていった。

 

ところが、独身だからこそ…同居する母親が敏感に察した変化

最後にJさんと会ったとき、

「あのね、母なんだけど、私が出かけるのを嫌がるようになったの」

と、くもった表情で打ち明けてくれた。

 

いつも突然呼び出され、そうなるとシャワーや身支度を整えてすぐ出ていくJさんだが、母親の目には「いきなり家を空けて何時間も帰ってこない娘」はどう映るだろうか。

 

「たまにだけど、ホテルに泊まるときもあるのね。

さすがにそのときは食事の準備や洗濯物も片付けていくんだけど、

『夜は外食にしたかったのに』

『今夜はテレビであの映画を一緒に観たかったのに』

って、愚痴を言われるのよ。

何だか彼と会う前からテンションが下がっちゃって……」

 

Jさんの母親は持病があり、普段は元気だが日によって調子が崩れると横になるときもある。そのため、パート勤めのJさんが家事や食事の準備をすることが多いという。

 

「お父さんがいるでしょって返すんだけど、何なのかしらね、やっぱり娘がいいのか出かけようとするとイヤミを言うようになって、しんどい」

肩を落としてため息をつくJさん。

 

「……紹介できないしね」

そう言うと、がっくりと頭を下げて無言で頷いた。

 

不倫だから、堂々と家に連れてくることもできなければ、身元を明かすわけにもいかない。

そんな不自然な付き合いが、ふたりの気持ちにも影響を及ぼしはじめたのは、それからだった。

 

>>>【後編】Jさんが襲われた「思いも寄らない」結末とは…?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク