【医師に聞く】あなたの腸、”停滞”してない?今すぐチェック!
病院に行くほどではないけれど、体調がなんとなくスッキリしない、疲れが抜けない……。
実は、その不調の原因、”腸”にあるのかもしれませんよ。
うまく機能しない状態の腸=「停滞腸」について、名づけの親でもある松生恒夫院長・著『朝の腸内リセットがカラダを変える』からチェックしていきましょう。
驚くほど全身に広がるさまざまな不調
病気とはいえないけれど、腸管運動機能が低下したおなかを、「停滞腸」といいます。
もし、停滞腸が進むと、どうなるのでしょうか?
①おなかの張り・痛み
停滞腸になると、便や老廃物が完全に排泄されず、大腸内に残った状態となります。この便が腸内で腐敗し始め、腸内環境が悪化すると、ガスが発生しやすくなります。腹部膨満感(ぼうまんかん)は、おなかにガス=オナラがたまった「ガス腹」状態です。
どれだけダイエットしてもガス腹ではおなかは引っ込まないし、ガスが硬い便にふさがれ放出されずに腸内にたまり、おなかの張りや痛みの原因になることもあります。
②肌荒れ、吹き出物、頭痛、肩こり、体臭
行き場のなくなったガスは腸壁から吸収され、血流にのって体のすみずみまで広がってしまいます。腐敗によるインドール、スカトール、アセトン体などの老廃物が、頭痛や肩こり、肌荒れ、じんましん、体臭の原因にもなります。
③食欲不振、胸焼け、吐き気
腸内に便がたまって腸の働きが悪くなると、横行結腸(おうこうけっちょう)にたまったガスが胃を圧迫。食欲不振や胸焼け、吐き気を引き起こします。
④肥満、メタボリックシンドローム
新陳代謝が衰え、細胞の活動も停滞するため、冷えや肥満の原因にもなります。ダイエットをしているのにやせず、かえっておなかが出てきたと感じたなら要注意です。
腸の働きが衰え、内臓脂肪が増加すれば、メタボになります。
⑤むくみ
むくみは本来、水分代謝が適切に行われていれば起こらない症状です。ところが、ガス腹によって排泄が滞ると、細胞管内に水分が滞留します。体外に排出すべき水分なので、体は重く、だるく感じられ、むくみの症状がでます。
⑥痔
肛門はうっ血しやすい器官。硬い便をいきむと痔になりやすくなります。
⑦大腸ポリープ、大腸がん
便秘との直接的な因果関係は証明されていませんが、停滞腸、便秘などで腸内環境が悪化することと、食生活が影響を及ぼしていることは確かなようです。
あなたの腸をチェック!
腸がうまく機能しないだけで、これだけ多くの不調の原因となっているんです。
ここで、あなたの腸の状態をチェックしてみましょう。
□ 野菜をあまり食べない
□ 果物をあまり食べない
□ 朝食はとらない
□ 外食が多い
□ 水分を意識的に多くとっていない
□ 1日3食きちんと食べられないことがある
□ 食後、下腹部がポッコリ出る
□ それほど多く飲み食いしていないのにやせない、太ってきた
□ 口臭が気になることがある
□ ダイエットしているのに下腹部だけポッコリ出ている
□ いつもおなかがスッキリせず、体も重たく感じる
□ 便が出たあとも爽快感がない
□ 便秘ぎみである
□ あまり運動をせず、体も動かさない
□ 最近、ストレスを感じることが多い
□ メタボリックシンドロームと診断された
当てはまるものが
4~5項目あれば「軽度の停滞腸」
6~8項目で中度の「停滞腸」
9項目以上あれば「重度の停滞腸」
の可能性が高いといえます。
食生活や生活習慣を見直すように心がけてください。
美腸をつくる9つのデトックス習慣
松生恒夫院長・著『朝の腸内リセットがカラダを変える』では、腸内環境を整え、”美腸”をつくるデトックス習慣をわかりやすく紹介しています。
「停滞腸」の不安がある方は、是非チェックしてみてください。
あなたの体の不調を改善する助けになるはずです。
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