
坂東眞理子さん他が語る「魅力ある女性の生き方」とは?
3月8日は国連が定めた国際女性デー。渋谷のヒカリエでは「HAPPY WOMAN FESTA 2017」というイベントが行われました。当日は、終日に渡って女性の生き方、働き方を考えるセミナーやワークショップが開催されました。今回は「日本と海外における女性の『環境』について ~日本の女性の魅力とは~」というトークセッションの模様をお伝えします。
日本で世界で活躍する5名の女性たち
登壇者は、いずれも各方面で活躍している女性たち5名でした(順不同)。
・ベストセラー『女性の品格』の著者でもある昭和女子大学総長の坂東眞理子さん
・平原綾香さんの『Jupiter』などの作詞で有名な作詞家&小説家の吉本由美さん
・ケニアからフェアトレードでお花の輸入をしている「アフリカの花屋」オーナーの萩生田愛さん
・NY在住で国際イメージコンサルタントとして活躍中の日野江都子さん
・日本在住歴も長い映像監督・脚本家のディボラー・スノーさん
とても豪華な顔ぶれでした。女性ばかりのシンポジウムということもあってか、参加者のみなさん同士も客席の雰囲気も和気あいあい。
テーマは「日本と海外における女性の『環境』について」でしたが、副題に「日本の女性の魅力とは」ともあったように、参加者それぞれの立場や経験からの、素敵なアドバイスをたくさん聞くことができました。
「女性には呪縛がある」 by坂東眞理子さん

いきなりびっくりな発言が飛び出したのは、坂東眞理子さん。自身も2児の娘を育てあげ、その2人ともがワーキングマザーをしているそうです。「女性は、自分自身がこうあらねばという呪縛にとらわれている」という坂東さん。アメリカでは先日の大統領選のときに、「ガラスの天井」が話題になりましたが、「日本にはバンブーバリアがある」とも。
「自分で自分を縛っている人が多い。バンブーバリアとは、外から見るとさほどでもなさそうな素材なのですが、下から見るととても強固な天井のこと。女性はもっと自由に生きていいのです」(坂東さん)。
男中心の世界に振り回されない!
続いて、日本に来て数十年経つという、ディボラさん、来日当時は女優としても活躍していたそうで「明治の女優たちに多くのことを学んだ」といいます。きっと明治生まれの女優さんたちは、現場でも凛としたたたずまいだったのではないでしょうか。「女性スタッフばかりの現場だと問題解決のスピードがアップする」とも。妙に納得です。
また、服装の世界についても日野さんが「ブラックタイなどのフォーマルなスタイルは男性のものありき。女性はいつもそれに『準ずる』とされているのです」とコメント。そんなところにも、男性優先社会が垣間見えるとは、社会進出においての歴史が原因だとしても残念なことです。
荻生田さんも「日本女性の魅力はたおやかさやしなやかさ。もっとひとりひとりが自分らしい道を」とコメントすれば、日野さんも、単身NYに渡った自身の経験から「なんでも挑戦してみて。やってみなければわからない」ともアドバイスを。
美しい言葉が「文化」そして「国力」を作る
最後に参加者のみなさんにメッセージをと向けられて、印象的な発言をされていたのは吉本さん。「われわれは、もっと美しい言葉を使いましょう」と語りかけ、「国力は文化の力」だとも。確かに、経済成長などと違って、その国の文化は数値では測れないもの。ですが、「一度落ちてしまうと取り戻すことができない。そして言葉を手渡すように伝えれば、社会はもっとまろやかになる」とも続けました。
きっとこの社会が「まろやかさ」を持つことこそが、女性がもっと自由に生きられるような社会をつくることに役立つのだと思います。そこに男女は関係ありません。女性の生き方を考えることが、美しい言葉を意識することの大事さに通じるとは、言葉の力を、再認識させられた夜でした。
3月8日は国際女性デー、ご存じでしたか?
国際女性デーとは、国連が1975年に制定した、男女平等や女性の権利を守ろうという日。イタリアでは、「ミモザの日」と言われており、男性から女性にミモザのお花が贈られるそうです。1970年代といえば、ウーマンリブ(男女平等を訴える活動で、1960年代後半にアメリカから起こって世界中に広まった運動です)が盛んでした時期ですので、そのころに制定されたというのも納得。
それから40年以上が経過し、最近注目を浴びているのがこの国際女性デー。女優のキャメロン・ディアスやジェシカ・アルバなども、この日を世界中に広めるべく活動しており、やっと日本でもここ数年話題になるように。来年もまたヒカリエでイベント開催予定ですので、みなさまぜひ!
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