汗はたったの3%!? “真のデトックス”について考える。

“デトックス”という言葉を聞いて、何をイメージしますか?

岩盤浴、ゲルマニウム温浴、ホットヨガ……

大量に汗をかいたり、リンパマッサージをしたり、体内にたまった老廃物や毒素を排出するものをイメージする方が多いのではないでしょうか。

しかし、実は老廃物の排出割合を見ると、汗はたったの3%! とても少ない割合なのです。

今回は、松生恒夫院長・著『朝の腸内リセットがカラダを変える』から”真のデトックス”について考えていきましょう。

 

デトックス、汗3%、尿20%、○75%

汗を大量にかくこと、代謝を上げることは健康にとってよいことです。

しかし、体内の老廃物を排出する最大の器官は、実は”腸”なのです。

老廃物の排出割合は、便が75%、尿が20%、汗がたったの3%といわれています。

いくら汗をかいても、便秘を解消しない限り、本格的なデトックスにはならないというわけです。

 

乱れた食生活が続く

腸内の便が排泄されず、腐敗が進む

腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増える

悪玉菌により、腸への負担・ストレスが増え、腸の活動が低下する

便秘になる

 

この負のスパイラルを断ち切り、腸へのストレスをやわらげなくてはいけません。

まずは、食物繊維の多い食事で、老廃物を腸に残さないようにすることが大切です。

 

食物繊維、キチンととるにはコツがある

食物繊維は排便をスムーズにするために欠かせない成分です。

しかし、食物繊維はやみくもに量をとればいいというものではありません。

食物繊維には、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」の2つがあります。

 

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維の代表はセルロースなどで、多く含む食べ物としては、玄米、レタス、キャベツ、さつまいも、乾燥きくらげ、豆類などがあります。

不溶性食物繊維は噛みごたえがあるものが多く、よく噛むことで満腹感を得やすいのが特徴です。腸内で水分を吸収してふくらむことで腸壁を刺激し、腸のぜん動運動を促進します。

便のかさを増やしてくれますが、水分が不足していると、腹部膨満感が強くなったり、便が硬くなる恐れがあります。

 

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維の代表は低分子アルギン酸ナトリウムやペクチン、ポリデキストロースなどで、海藻類、納豆、熟した果物などに多く含まれます。

穀類ではライ麦パンやパスタ。果物は比較的どれでも多いです。野菜ではオクラのほか、玉ねぎやにんにくなどです。

水溶性食物繊維の食べ物はネバネバした粘性が高く、腸内でも水分をとり込み、ゆっくり移動します。その際、消化過程でできた老廃物や毒素など、体に不要なもの、有害なものを吸着して便として排泄してくれます。

また、血糖値の上昇を防ぎ、コレステロールの吸収も抑制してくれます。

 

不溶性:水溶性=?:?

食物繊維を食べるときのポイントは、「不溶性」と「水溶性」のバランスです。

これまで便秘外来で4万人の腸をみてきた松生院長は、腸の健康維持に理想的なバランスは、「不溶性」2に「水溶性」1であると結論づけました。

不溶性:水溶性=2:1

 

毎日の食事に注意し、腸内リセットを助ける食物繊維をバランスよくとりましょう。

 

さらに、もう1つ大切なこと

食物繊維は食べる順番も大切です。

最初に野菜など食物繊維を多く含んだものから食べましょう。食物繊維は肉に含まれる動物性脂肪を吸着して、体外に排出してくれる作用があります。

先に食物繊維を食べておくことで、あとから入ってくる肉などの脂肪分を包み込み、体内への吸収を防ぐことができるのです。つまり、腸内リセットを促すということ。

また、野菜を先に食べることで、血糖値の上昇カーブもなだらかになります。

ごはんなどの炭水化物は最後にいただきます。炭水化物はできるだけゆっくり食べるのが理想。最初からごはんや麺類を食べると、血糖値が乱高下することになり、血管に負担がかかるだけでなく、太りやすい体になってしまいます。

腸内リセットのためにも、「食物繊維は最初に食べる」と覚えておきましょう。

 

美腸をつくる9つのデトックス習慣

松生恒夫院長・著『朝の腸内リセットがカラダを変える』では、腸内環境を整え、”美腸”をつくるデトックス習慣をわかりやすく紹介しています。

“真のデトックス”に興味がある方は、是非手にとってみてください。

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