「なかゆるみ」と読みたくなるところですが……「中弛み」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「中弛み」です。
「中弛み」の読み方は?
まず「弛む」「弛める」とあったとき、あなたはなんと読みますか?「ゆるむ」「ゆるめる」と読んだ人が多いのではないでしょうか。「弛む」は「ゆるむ」、「弛める」は「ゆるめる」で正解です。
では本題です。「中弛み」はなんと読むでしょうか。先で紹介した読み方から思わず「なかゆるみ」と読みたくなるところですが、残念ながらそれは不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「なかだるみ」です。
「中弛み」は
1 中間がたるむこと。途中で一時的に緊張がゆるむこと。
2 取引用語で、上昇気配の相場が途中で一時横ばいないし軟調になること。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「弛」の読みは
- 音読み シ・チ
- 訓読み ゆる(む)・たる(む)・たゆ(む)
で、「弛む」は「ゆるむ」とも「たるむ」とも「たゆむ」とも読むことができます。「中弛み」の場合は、「なかゆるみ」「なかたゆみ」とは読みませんが。
「ゆるむ」「たるむ」「たゆむ」はそれぞれ意味が微妙に異なります。
- ゆるむ
①ゆるくなる。
②油断する。
③厳しくなくなる。 - たるむ
①ぴんと張っていたものがゆるむ。
②緊張感がなくなる。だれる。 - たゆむ
気がゆるむ。怠ける。多く、あとに否定の語を伴う。「たゆまず努力する」(引用元:弛|漢字一字|漢字ペディア)
日常生活でこれらの使い分けはごく自然に行われている印象がありますが、本記事をきっかけに「実は全て同じ漢字で表すことができる」ということを時々思い出していただけると幸いです。
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