「たんる」ではありません。「憚る」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「憚る」です。
「憚る」の読み方は?
「憚る」の一部が「単純(たんじゅん)」「単位(たんい)」などに用いられる「単」に似ていることから、「たんる」と読んだ人もいるかもしれません。確かに「憚」の音読みは「タン」なのですが、残念ながら「憚る」の読みは「たんる」ではありません。
「憚る」を含む有名なことわざに「憎まれっ子世に憚る」があります。このことわざを知っている人の中には「〇〇〇るって漢字でこう書くんだ……」と思った人もいるのではないでしょうか。
正解は……
「はばかる」です。
「憚る」とは
1 差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。
2 幅をきかす。増長する。いばる。
3 いっぱいに広がる。はびこる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「憎まれっ子世に憚る」の「憚る」は2の意味で、
人から憎まれるような子は、世間に出ると幅をきかし、威勢をふるう。
出典元:ことわざを知る辞典
を意味します。「ことわざを知る辞典」の解説には、この意味は文脈によって肯定的に評価しているのか、否定的に嫌悪しているのかが異なるとあります。例えば、憎まれっ子がわんぱくな子供を表し、「たくましく生きたその子供が大人になって幅をきかせる」といった意味合いであれば、肯定的に用いられていると思われます。一方憎まれっ“子”とはあるものの、これを大人と解釈する場合には、否定的に用いられている印象です。
ただ、基本的に「憚る」は遠慮するの意味で用いられます。「〜するのは憚られる」などの表現は「気が引ける」と同じ意味で用いられます。「憚る」が2の意味で用いられるのは「憎まれっ子世に憚る」を表すときだけのように思われます。
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