「みのじゅくし」ではもちろんありません。「身の熟し」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「身の熟し」です。
「身の熟し」の読み方は?
「身」も「熟」も日常生活で見かける機会の多い漢字です。とはいえ、「身の熟し」を「身」「熟」それぞれに馴染みのある読みで「みのじゅくし」と読んでしまうのは間違いです。
「身の熟し」は
その場に適応したからだの動かし方。身ごなし。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。例文に挙げられている「優雅な身の熟し」や「すばやい身の熟し」を声に出して読んでみると、「熟し」がすんなりと読めたのではないでしょうか。
正解は……
「みのこなし」です。
「熟」がつく言葉、なんと読む!?
「熟」は音読みは「ジュク」のみですが、訓読みには
- うれる
常用漢字表外(↓)
- う(む)
- に(る)
- に(える)
- な(れる)
- つらつら
- つくづく
- こな(す)
- こな(れる)
といった読みがあります。
では以下の「熟」がつく言葉はなんと読むでしょうか。
- 熟 (訓読み2種類、いずれもひらがな4文字)
- 熟れる (訓読み3種類)
上記で訓読みを紹介しているので、答えが見つけやすいかと思いますが、「へえ〜そう読むんだ!」と思われた方も少なくないのでは?!
正解は……
- つらつら・つくづく
- うれる・なれる・こなれる
です。
「つらつら」と「つくづく」の意味は同じで、よく用いられるのは「つくづく」の方です。「つくづく嫌になった」といった表現を聞いたこと、ありませんか?この「つくづく」は「熟」もしくは「熟熟」と書きます。
なお「うれる」「なれる」「こなれる」の意味は
- うれる 果実が熟して食べごろになる。
- なれる まじり合って、味がよくなる。
- こなれる ①消化する。②習熟して自在に扱える。③性格が円満になる。
なので、うまく使い分けましょう。
「なれる」の“まじり合って、味がよくなる”という意味が捉えにくいかもしれませんが、日本には「熟れ鮨(なれずし)」という、主に魚を塩と米飯で乳酸発酵させた食品があります。「熟れ鮨」の名前の由来は、まさに発酵が進むにつれて熟れることから来ています(「馴れる」を用いて「馴れ鮨」、また「熟れ鮓」「馴れ鮓」と表すこともあります)。
参考文献:なれずし 三重県|うちの郷土料理:農林水産省
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