ノンダイバーにもおすすめ! 南太平洋の楽園・パラオの旅(後編)
南太平洋に位置する常夏のパラオは、ダイバーでなくても充分に楽しめるディスティネーション。直行便なら東京からわずか4時間30分。透明度抜群の美しい海はダイビングしなくても楽しめ、気になるパワースポットやミステリアスな遺跡もあり、オトナの女性にもおすすめです。今度のバケーションは、パラオを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
南洋のパラオでできること
実はパラオについてほとんど知識がなかった私。ツアー会社の人におすすめのアクティビティーを聞いてみたところ、初めてパラオを訪れた人のほとんどが参加するのが、「ロックアイランドツアー」をめぐるクルーズツアーだそう。「ロックアイランド」というのは、パラオを象徴する、木々に覆われたマッシュルームのようなかたちのかわいらしい島々のこと。サンゴ礁が海に浸食されてできたもので、パラオ南西部に浮かぶ「南ラグーンのロックアイランド郡」は、2012年、ユネスコ世界遺産に登録されています。
スノーケリングポイントや干渉時にしか現れない海の中のビーチ「ロングビーチ」に立ち寄ったり、無人島ビーチでのランチタイムをとるなど、ツアーによって訪れるスポットは異なります。そんななか、私が心をひかれたのは、「ミルキーウェイ」に立ち寄るというツアー。
ロックアイランドの一角にはミルキーウェイと呼ばれる入江があり、その周辺は入浴剤を溶かしたかのように海が乳白色に染まっているんです。不思議ですよね。これ、水に削られたサンゴが細かい粉末となって海底に沈み、堆積したことで起こる現象なんですって。で、この白泥には海のミネラルがたっぷり含まれ、美白力や保湿力を有していることは研究でも証明済み。化粧品としても販売されています。
ミルキーウェイに立ち寄るツアーでは、ガイドさんが海にもぐり、海底の白泥をポリバケツいっぱい取ってきてくれます(素潜りができれば自分で泥を救えますが、満潮時の水深は3メートルに及ぶので、ガイドさんにお任せするのが無難)。海底は美容泥パックの宝庫(しかもタダ)。
ここぞとばかりに白泥をべたべたと体に塗りたくります。写真でわかるかしら? 手触りもとろんとしていて、確かに肌にキキそう。肌に塗って数分間乾かしたあとは(ここで乾かしすぎないことが大切だそう!)、海の中に飛び込み、海水で洗い流します。超ワイルドなエステ体験、なかなかエキサイティングですよ~。
また、パラオ最大の島・バベルダオブ島北部のガラロン州を訪れるツアーも人気だとか。
ガラロン州にある神秘的な石造群「ストーンフェイス&モノリス」も立ち寄りスポットのひとつです。
いったい誰がなんのために作ったのかいまだ解明されておらず、しかもパラオには存在しない玄武岩で作られたものなのだとか。不思議すぎる~!
また、満潮時には根が完全に海中に浸ってしまう「伝説の木」にも、ボートで訪れます。こちらは幸福を呼ぶ木としてあがめられていますが、触れることはもちろん、触れたいと思ってもいけないんですって! それは難しい(笑)。「触れたい」気持ちを、悟られないように必死で心にシャッターを降ろすべく努力しました。
手つかずの自然の中、スピリチュアル体験を楽しんじゃいましょ!
セスナやヘリコプターでの遊覧飛行もおすすめ。眼下にのぞむ、ブルーラグーンにぽっこり浮かぶロックアイランドの島々は圧巻。パラオを旅する醍醐味のひとつです。
運が良ければ、上空から海を泳ぐマンタやジュゴンを眺められることもあるそう。私が行ったときは生憎、マンタちゃんもジュゴンちゃんもお出かけ中だったみたいですけどね~(笑)。残念、また次回!
さて、気になるお値段ですが、セスナの場合、25分のフライトで、US$120~。片面ドアが空いているのでちょっぴりドキドキするものの、自然が作りあげた美しさに口あんぐり。
カメラのシャッターをばしゃばしゃ切ってしまいました。南太平洋の空中散歩、格別です!
パラオならではの「食」を満喫!
その土地ならではの食べ物を楽しむのは、「旅」の醍醐味のひとつですよね。が、島国で、これといった産業がないパラオは、ウカイブ(陸ガニ)やマングローブガニ、カジキマグロやカツオなど近海で獲れる魚やココナツやバナナなどのフルーツ、タロイモなどのほかは、ほとんどの食べ物を輸入に頼っているという状況。でも安心してください。そんな状況下でも美味しいものはちゃーんとあるんです。
「マリーナカフェ ヴィータ」では、イタリア料理、フランス料理を学んだ日本人シェフ、堀江雅紀さんが、ヨーロッパ料理の手法を用いてパラオの食材を組み合わせた創作料理を提供するおしゃれなレストラン。
せっかくなら! とパラオの食材を使った料理を中心にオーダーし、タピオカの冷製ポタージュや、マングローブを使った鮮魚のカルトッチョ(クリアファイル包み焼き)などをいただきました。
私は夜に訪れたのですが、マリーナに面しているのでランチタイムも素敵なはず。ラオの唯一の地ビール「レッド・ルースター」のドラフト(生)もぐびっと行きたいところです。
お土産には、ココナッツやノニ、タロイモで作ったお菓子や、タロイモを蒸留して作った焼酎などがおすすめ。ミルキーウェイの泥を使ったクレイパックも手に入ります。
また、タマヌから抽出したタースオイルは抗酸化作用抜群で、地元のおばちゃまたちの必需品だそうですよ。
日本とパラオを結ぶ定期直行便は、デルタ航空だけ!
2017年4月現在、日本から唯一、パラオに直行便(定期便)を運航しているのが、デルタ航空です。直行便に乗れば、わずか4時間半で、驚くべきほどのスケールの大自然の楽園に到着。現在のフライトスケジュールだと、往復とも夜間便なのでぐっすり眠って、翌朝からパワフルに動きたい! という場合は足元が広いデルタ・コンフォートプラスやビジネスクラスという選択もあり。近距離便なので比較的、手が届きやすい価格帯なのも魅力です。
個人的なデルタ航空のお気に入りポイントは、搭乗クラスに関わらず、全席でスターバックスコーヒーがいただけること。飛行機で美味しいコーヒーがいただけるエアラインって、まだまだ貴重なんですよね。空の上でいただくスタバはやはり美味しく(個人的には地面の上でいただくよりも、心なしか美味しい気が)、カフェイン抜きを用意してくれているのもうれしいところです。
ちなみに、帰路(パラオ→東京)のフライトの、ビジネスクラスの機内食は、前編でご紹介した「パラオ パシフィック リゾート」が作っているのだそう。成田空港に飛行機が着陸する直前まで、パラオを満喫できちゃいます。
また、2017年6月(4月29日~5月7日を除く)まで、デルタ航空とパラオ パシフィック リゾート」と共同キャンペーンを実施中。こちらは、デルタ航空の直行便を利用し、パラオ パシフィック リゾートに滞在するパッケージツアーを申し込むと、ホテルでのビュッフェディナー1回と、ロングビーチとミルキーウェイツアー、またはミルキーウェイ・ロックアイランドのオプショナルツアーが特典として付いてくるというもの。パッケージツアーの申込みは、JTB、HIS、近畿日本ツーリスト、エス・ティー・ワールドなどの旅行会社で受け付けています。
ダイバーだけに独占させておくのはもったいない! パラオは女性の大人旅のディスティネーションとしてもおすすめ。今回は体験できなかったのですが、次に訪れたときには、イルカやクラゲと泳いだり、ナイトカヤックのツアーに参加したい! なんて野望を抱いています。タースオイルも仕入れてこなくっちゃ~!
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