40代女性のダイエット。平均体重より気にすべき値「90」のこと知ってる?

40代に入ると、急激に「太ももの上」から「胸の下」に脂肪がつきませんか? しかも、何をしても落ちません。毎日体重計に乗り、一定の体重の範囲を保っているはずでも、体型の変化はむごたらしいレベル。ましてや、お正月明けのちょい太り時期などは……。

ここで1つ疑問が沸きます。そもそも、現在保っている(または目指している)その体重は、「健康」で「美しく」いられる体重なのでしょうか?

 

40代女性が目指す体重は間違ってる?

 

厚生労働省の平成27年調査によれば40代女性の平均値は、身長158.0cm/体重55.5kgです。いっぽう、よく言われる「美容体重」「シンデレラ体重」はおおむねBMI18~20を差しています(これらはかねてから「と言われる」のみで、固定的な数値を出す機関も、算出根拠もありません)。厚労省によればBMI22は平均身長の場合「いちばん病気になりにくい数字」で、158.0cmなら1.58*1.58*22=54.9kg。毎日1㎏くらいは体重が変動することを考えると、おおむね標準体重です。

 

これがBMI18となると、なんと44kg。

 

20代、30代にこの数値を目指していた人も結構いるのではと思います。しかし40代を迎えると、肌質や身体の筋肉・脂肪に変化が起き、44㎏が「美」ではなくなるのです。肌のハリ感が乏しくなると、むしろその薄さが「枯れ木ぽさ」「萎れた質感」に変わります。

 

体重計で44キロという数字は目と心を確かに満足させてくれるでしょう。ただし肉眼で客観的に見れば、数字は美を約束してくれません。個人差はありますが、「衰え」が数字を裏切るのが40代の現実なのです。

 

BMI値では実は肝心の体脂肪率がわからない

そもそもBMIの算出方法にも大きな問題があります。単純に身長と体重を計算したものであり、ダイエットでうまく絞りたい体脂肪は計算されていないからです。多くのアスリートは決して太っていないのに、BMI値では太っていることになるのはそのためです。

 

体脂肪でも内臓脂肪と皮下脂肪の配分がわかりませんし、また皮下脂肪がどこに多くなっているかも、BMI値では計算されていません。単に目安にするのはかまいませんが、美容と健康のために信頼できるものではないのです。

 

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