【実話】本当はしたい…でも痛い。オンライン診療に寄せられる婚外セックスの悩みとは?

コロナ禍で不要不急の外出が控えられている昨今。とはいえ、インターネットやSNSの普及で婚外恋愛やセックスが急増しています。そのようななかで、誰にも言えない悩みを抱える方の駆け込み寺として「性交痛外来のオンライン診療」が大反響。婚外セックスの悩み相談は、本来のセックスのあり方のヒントにも。ぜひ、解決の糸口をシェアしていきたいと思います。

 

【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育】

 

連載一覧

 

前回、ここ10年で婚外性交渉が男性は2.5倍、女性は4倍に増え、相対的に見ると、男女ともに3人に1人が配偶者以外の異性と親密な関係にあるという事実、男女間の婚外セックスを求める理由の違いについてお伝えしました。

 

>>前回「婚外セックス」3人に1人は経験あり?! 男女間で異なる理由が興味深い【人気のオンライン診療より】

 

性交痛外来のオンライン診療ニーズが急増

婚外セックスが増える状況に比例するように、性交痛外来のオンライン診療も活況を帯びてきています。実際に寄せられる悩みの一部を紹介しますね。

 

オンライン診療にくる悩みNo.1!

◆「パートナー以外と久々にセックス。濡れないし、痛い。どうしたらいいですか」

婚外セックスに精神的よりどころを求めたはいいが、久しぶりだったりセカンドバージンの方が多いようで、当然、濡れないし痛いのです。更年期に入っていたらなおさらです。

 

コロナ禍で外出を控えていたし、相談しにくい話だからでしょう。私の『性交痛外来』のオンライン診療では、そんな誰にも言えない悩みにお答えしています。

ダントツ多いお悩みに、セックスの時の痛み「性交痛」があります。

 

性交痛には3つの要因がある

1.侵害受容性疼痛

これは転んだりして傷ができ、炎症が起きるときと同様の痛みです。

2.神経障害疼痛

これは外陰部とかクリトリスを軽く触れるだけで痛いこと。神経そのものの質が変わり、なにもしていなくとも灼熱感があるような痛みです。

3.心因性疼痛

これは人間関係やパートナーとの間に「愛情を感じない」とか、おつとめとしてのセックスや望まないセックスによる焦燥感や不安など、心に感じる痛み。

 

痛みはからみあいながら複合的にできあがる

3つの痛みの要因を知っておくことは大切です。ですが、往々にして、皆さんの痛みは単独で痛みを形成するというよりは、お互いからみあいながら複合的にできあがっているのです。

 

「本当はしたい! でも痛い!」をおさめるには

相談者は更年期の方がほとんどなので、更年期による女性ホルモンのエストロゲン低下が痛みの引き金になっていることは間違いありません。久しぶりの性交だったりセカンドバージンの場合は、これまで性交をしてこなかったので腟の萎縮が起きており、腟の炎症が起こりやすくなっています。エストロゲンの減少で腟分泌も出にくくなっているので乾燥して痛くなります。また、外陰部や腟など皮膚の粘膜が薄くなるので摩擦に弱くなっています。

 

さらに、これは極めつけ。

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