「あえて落とされる」恋愛戦略? 女医が教える科学的アプローチ

前回、インターネットやSNSの普及で婚外恋愛やセックスが急増しているお話をしました。
その是非は個人のお考えにおまかせしますが、恋愛関係を成就させたいと切羽詰まっている方がいるのなら、今回は「落とし方」「落とされ方」を、オトナの性教育の観点から述べたいと思います。

【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育】

 

>>前回「婚外セックス」3人に1人は経験あり?! 男女間で異なる理由が興味深い

 

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世界の性事情を知ろう

世界基準を知って積極果敢にのぞもうではないか

リアルな出会いが激変しているのだから、おつきあいできそうな人が現れたらぜひ、次へのステップに積極的にのぞんでみてはいかがでしょうか。
なにせ、日本人は恋愛もセックスもストレートに伝えられない民族のようで、謙虚だからゆえ、うまくいかないことが多いのです。

 

コンドームメーカーのオカモトさんが45ヵ国の性事情を調べたレポートがあるのですが、性生活の頻度について訪ねたところ、世界の平均は1年間に103回、つまり3~4日に1回はおこなっているとの結果。ちなみに一番多かったのはギリシャで年間138回。2~3日に1回はおこなっているということです。
日本は1年間に45回で最下位でした。

 

もちろん、数が多ければ良いというものではありません。しかし、世界最低回数という結果は、残念だと感じています。

 

性生活の満足度はどうか?

100%が満足だとしたら、世界の平均は44%。これもまた日本は24%という残念な結果です。
2010年の日本家族協会の調べによると、日本の性生活の頻度は年間22~23回と、さらに減っていました。

 

この数字から言えることは、日本人がいかに性交から離れた暮らしをしているかということ。もちろん、個人差があるのも事実です。自分が性交渉したくてもパートナーがしたくないケース、婚姻関係ではない場合や、離婚された方、独身の方々もたくさんいます。

 

性交渉を望むなら

久しく性交渉がないとどう誘ったらいいか忘れていることがある

前置きが長くなりましたが、性交渉を望むなら、出会いがあったらその関係性を楽しくするためにも戦略を練るべきなんです。
とりわけ、久しくしていないと「どうやって誘うんだっけ」などという、根本を忘れてしまっています。昔とった杵柄も使えなくなってる、なんてこともありますからね。
ここは、科学に基づいた落とし方を活用してみてください。

 

◆「性差医療」を利用する

男には効くけど女には効かない「性差医療」を知ってのぞむべし

まず、「性差医療」と言って、男には効くけれど女には効きにくいクスリがあったり、男女それぞれ身体の仕組みの違いがあります。これと同じように「男性はこれが落ちやすい」「女性はこれが落とされやすい」があるので、そのあたりをうまく活用して欲しいと思います。

 

◆戦略的に狙われる

男が女を誘うときは迷走神経を狙う。だからあえて狙われるように受ける

 

私が、いつも殿方に「女性を落とす時の必殺ワザ」として紹介しているのは“迷走神経を狙え”です。

 

迷走神経とは、胃腸などの消化器、肝臓などの内蔵を支配している神経。大きな特徴は脳から直接出ている脳神経の1つなので、それは脊髄を通さずにダイレクトに脳に伝達できるということ。すなわち、相手の脳を支配しやすいといったことです。つまり、「自分の印象を相手の脳に残しやすい」神経でもあるのです。

また、子宮を司る神経の一つが迷走神経であるという事実。ですから、性交をしたときに迷走神経は刺激を受ける重要な働きをします。

なので、女性は迷走神経を刺激されるようにするのです。

 

でも、迷走神経刺激のために、毎回、性交するわけではありません。では、どうやって迷走神経を刺激されるか? といったらそれは食事をすることなのです。
食事? 何それ? ですよね。

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