「そく」ではありません。「措く」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「措く」です。
「措く」の読み方は?
「措く」の「措」は、“解決するように取り計らうこと”を意味する「措置(そち)」などに用いられていますが、「措置」の読み方で「措く」を「そく」と読むことはできません。
また「措」によく似た漢字に「惜」があります。「惜」を用いた言葉には「惜別(せきべつ)」などが挙げられます。部首が「扌(てへん)」か「忄(りっしんべん)」かの違いで紛らわしいのですが、「措く」の「措」を「惜」と間違え、音読み「セキ」で読むのももちろん不正解です。
ただ「措く」の読みは、「措」「惜」の訓読みがわかれば簡単かもしれません。「措」と「惜」の訓読みは、送り仮名こそ違えど、音は同じです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「おく」です。
「措く」は
①やめる。そのままにしておく。さしおく。 ②すえつける。しかるべくはからう。
出典元:お−く|言葉|漢字ペディア
を意味します。
なお「措」の読みは
- 音読み ソ
- 訓読み(常用漢字表外)お(く)・はか(らう)
で、「惜」の読みは
- 音読み セキ(常用漢字表外)シャク
- 訓読み お(しい)・お(しむ)
です。
「措」と「惜」、どちらの漢字が「おく」で、どちらの漢字が「おしむ」かわからなくなってしまった時には、部首と漢字の成り立ちに注目します。
「措」は「手」を表す部首「扌(てへん)」と、音符「昔(セキ)→(ソ、サク)」から成る漢字です。これは“物を他の物の上に置く”ことを表し、そこから“ふるまう”、“すておく”意味を表すようになりました。
一方、「惜」は「心」を表す部首「忄(りっしんべん)」と、音符「昔(セキ)→(ソ、サク)」から成り、“おしむ”、“いとおしむ”、“残念がる”意を表します。
「手でおく」「心でおしむ」と考えると、覚えやすいはずです。
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