「くしくらべ」ではありません。「櫛比」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「櫛比」です。
「櫛比」の読み方は?
「櫛比」は
すきまなく並んでいる、くしの歯。また、くしの歯のように、すきまなく並ぶこと。
出典元:精選版 日本国語大辞典
を意味します。
「櫛」をすぐに「くし」と読めた人、お見事です!しかし「櫛比」の「櫛」を「くし」と読んでしまうのは間違い。「櫛比」は「くしひ」でも「くしくらべ」でもありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「しっぴ」です。
「櫛」の読みは
- 音読み シツ
- 訓読み くし・くしけず(る)
で、音読みでは「シツ」と読みます。 「シツ」と読む言葉で代表的なものは「櫛比」の他に、非常に苦労することを例えた四字熟語「櫛風沐雨(シップウモクウ)」が挙げられます。それ以外ではほとんど「くし」と読む言葉が多い印象です。“くしの歯のように並ぶ”を意味する「櫛比」は、その意味と読みをまとめて覚えてしまうことをおすすめします。
「櫛る」とあったら「くしけずる」
「櫛」の読めそうで読めない言葉には、先で紹介した訓読み「くしけず(る)」が挙げられます。「櫛」で「くし」と読めますが、送り仮名「〜る」がついた時「くしる」と読まないよう注意してください。
「櫛る」とは
くしで髪をとかして整える。髪をすく。
出典元:くしけず−る|言葉|漢字ペディア
を意味します。
また「梳る」と書くこともできます。公益財団法人日本漢字能力検定が運営する「漢字ペディア」の「梳る」の意味には“「梳く(すく)」と同じ”と書かれていましたが、「梳く」もまた“髪にくしを通す。髪をとかす。くしけずる。(出典元:す−く|言葉|漢字ペディア)”を意味する言葉です。
本記事をきっかけに、くしで髪をとかすことを意味する
- 櫛る
- 梳る
- 梳く
を思い出していただけると幸いです。
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