気温が下がると悪化する「PMS」「不安疲労」医師がアドバイスする対策とは?

2021.11.10 WELLNESS

そろそろ気温が下がり、冬の気配を感じる時期。季節の変わり目は、何かと不調に悩みがち。特にPMSや更年期の症状がよりひどく出る女性もいるようです。コロナ禍の不安やストレスで、更年期の若年化が進んでいるとも噂されています。

何かしら不調を感じがちな40代。女性特有の不調やコロナ禍による不安やストレスの原因をアンケート調査結果から探ってみました。産婦人科医や医師による対策も必見です。

 

天候の変化でよりPMSの症状が悪化!

多くの女性たちは、季節の変わり目など、天候が変化するときに不調を感じやすいようです。

ツムラが2021年7月~8月、生理前に不調がある10代~40代の女性800人に対してPMS(月経前症候群)に関する調査を行ったところ、全体の50.9%が「PMSが重い」と回答。さらに、PMSの症状がひどくなるシーンは、「寝不足の時」(51.1%)や「ストレスやプレッシャーを感じる時」(51.0%)が多く、次いで台風などによる低気圧、雨、梅雨時期、季節の変わり目などの「天候が変化する時」(35.1%)となりました。

PMSの症状がある女性の35.1%は、「天候の変化」で症状が悪化しており、症状が重い女性では44.5%と4割にも上っています。

また、天候に関係なく、PMSの症状がある期間は、「心身ともに疲れ果てている」と回答した人が64.3%で、特にPMSの症状が重い女性では86.7%と、約9割が心身ともに疲れ果てた状態になることがわかりました。

 

女性特有のPMSの症状は天候の変化によって重くなる傾向があるほか、症状がある期間は、心身ともに疲れ果てた状態になるなど、しんどさを感じていることがわかります。

 

産婦人科医のアドバイス

本調査にコメントを寄せていた産婦人科医で、「のぞみ女性クリニック」院長の内山心美先生は、次のようにアドバイスしています。

 

「30代~40代は、10代~20代に比べ、子育て中の方も多く、仕事、家事、育児に追われてストレスが増え焦燥感、不機嫌(イライラ)が高まる傾向かと思います。

コロナ禍が長期化していることで、自粛でのコミュニケーションの減少によるストレス、自宅にひきこもりがちとなり、家族との摩擦等が増えたりと、さまざまな要因もあり、PMSで受診される方は増えている印象です」(内山先生)

 

40代は、やはり不調を感じやすい世代。症状がつらいときにはどうすれば良いのでしょうか?

 

「PMSの症状でつらいときは医師に相談しましょう。日本には、『月経に関するトラブルは我慢するもの』と考えてしまう風潮が少なくありません。ツムラが行ったPMSに関する調査によると、PMSの症状がある女性の6割が『対処法を知らない』と答え、婦人科を受診する女性は1割以下しかいません。恥ずかしいという気持ちがあるのかもしれませんが、PMSによるイライラや焦燥感が強くなると、家族や職場の人間関係にも摩擦が生じ、場合によっては、退職や離別につながる恐れもあります。早めに婦人科などのお医者さんを受診することもおすすめします」(内山先生)

 

受診するタイミングや受診方法、診察内容について、内山先生は次のように話します。

 

「受診するタイミングは、PMSの症状が出ている間に限らずいつでも大丈夫です。月経とそのときの症状を記録した『症状日記』をつけて持参いただくとよりスムーズです。

問診では、症状日記から月経周期との関係性を確認し、疾患への理解を深める『生活指導」や、漢方薬やピルなどを処方する『薬物療法』が行われます」(内山先生)

 

無理をせず、産婦人科を受診してみるのも一つの方法といえそうです。

 

コロナ禍で増えた「不安疲労」

ところで、最近は、コロナ禍によるストレスや不安からの不調を感じている人もいるでしょう。

実は、「不安疲労」というものを感じる人たちも増えているようです。

パラミロン(※)研究とパラミロンと関連の深い疲労に関する研究を行っているパラミロン研究会が、2021年9月、コロナ禍における不安と疲労の実態について、関東および関西エリアに住む20~70代の男女1200人にアンケート調査を実施しました。

 

※パラミロン…ユーグレナ属のみが細胞内貯蔵物質として生成する多糖類で、食物繊維の一種。

調査の結果、今感じている不調は「意欲低下」「疲労感・倦怠感」「ストレスを感じやすい」といった精神的疲労に起因する不調が上位を占めていました。

また「生活の変化によりストレス・不安を感じることが多くなり、疲労感を感じている状態」を「不安疲労」と定義し、その不安疲労を感じているか聞いたところ、「不安疲労を感じることが増えた」と半数以上の人(54.5%)が回答しました。

また、男性に比べて女性の「不安疲労」の割合は60.0%と高い結果になっていたのも気になるところです。

 

「意欲低下」「疲労感・倦怠感」「ストレス」の症状は「不安疲労」

この調査結果を受けて、内分泌・糖尿病専門医/医学博士の久保明先生は、多くの人が感じている「意欲低下」「疲労感・倦怠感」「ストレス」といった症状は、まさに「不安疲労」による症状であるといえると述べています。

不安疲労は、自律神経のバランスが損なわれている状態だと考えられるといいます。

そして、放置しておくと“うつ”に移行する危険性もあるため「不安疲労」を感じたら、早め早めの対処が大切だといいます。

 

不安疲労の対策

「過度に『不安疲労』を溜めないためにも、生活のリズムを一定にする・不安要素となる情報を必要以上に見ない・緊張を解くために適度に体を動かす…など、自分でできる範囲で不安疲労を軽減する工夫をしてみるとよいと思います。

また、脳と腸は密接に関係しているため“腸のケア”も有用だと言えるでしょう。腸は全身の“元気スイッチ”の役割を果たしています。日頃の生活の中で、腸を元気にすることを意識してみるのも一つの手だと思います」(久保先生)

生活リズムを整える基本の対策のほか、腸のケアも大切。ぜひ実践してみたいですね。

 

40代女性は、心身ともに不調を感じやすい時期。特にコロナ禍では、精神面のケアも必要といえそうです。無理をせず、早め早めに対策を取ることがポイントと言えそうです。

 

 

【医師プロフィール】

内山心美先生

「のぞみ女性クリニック」院長 産婦人科医

昭和大学産婦人科学教室、各関連病院勤務、北里大学東洋医学研究所漢方研修生、昭和大学江東豊洲病院助教など を経て現職。「予防医学」「未病」の考えのもと、女性に関するさまざまな病気、トラブルを最小限にして笑顔で過ごしていただくことを願い、2020年9月に産婦人科、漢方内科の「のぞみ女性クリニック」を開業。日本産科婦人科学会 専門医 指導医、日 本東洋医学会 漢方専門医、日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医、女性ヘルスケアアドバイザー

https://www.nozomi-lc.com

 

医師 久保明先生

内分泌・糖尿病専門医/医学博士 慶應義塾大学医学部卒業。専門は予防医療とアンチエイジング医学。 銀座医院院長補佐・東海大学医学部客員教授・日本臨床栄養協会副理事長。 『カリスマ内科医と組み立てる DIY健康大全』(晶文社)他、著書多数。

参考:

ツムラ「PMS(月経前症候群)に関する実態調査」

パラミロン研究会「不安疲労実態調査」

画像:Shutterstock/sutadimages

 

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