超多忙な女性が「自分のためにしている」たった1つのことって【サンリオエンターテイメント社長・小巻亜矢さん×浅見悦子】
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女性の生き方のロールモデルとしても注目される、サンリオエンターテイメント社長の小巻亜矢さん。62歳とは思えない美しさと優しくも聡明な語り口は、うっとり見とれてしまうほど。
そんな小巻さんですが、乳がんや子宮筋腫、子宮内膜症も経験され、さらに更年期の症状と、女性特有の病気や不調に悩まされてきたそう。早く対策していれば防げたかもしれないという思いから、子宮頸がんの予防啓発活動「Hellosmile」や、女性の生活の質向上プロジェクト「Let‘s talk! in TOKYO」を立ち上げました。
小巻さんと編集部長の浅見が、更年期との向き合い方について対談した前編に続き、後編は、小巻さんが過去の辛い経験から学んだことや、社会貢献活動への取り組みについて、話していただきました。
いらない臓器なんて何ひとつない。1日も早く検診を受けて病気予防を
浅見:前編では、小巻さんがどのように病気や更年期を乗り越えたかについて教えていただきました。
小巻:私の経験を読んで、多くの方が「今日から健康に気をつけよう。できる予防はしておこう」と思ってくださるとうれしいです。私自身、若い頃はまったく自分の健康を気づかっていませんでした。もっと自分のからだを大切にしておけば良かったという思いもあって、子宮頸がん予防の啓発や、女性の生活の質向上プロジェクトなどの活動に取り組んでいます。
浅見:女性特有のからだの不調や更年期は、人に相談しにくかったり、理解されなかったりしますので、このような活動団体があると安心しますし、頑張ろうと思えます。
小巻:私自身が乳がんや子宮筋腫などを経験したときは、こころまで不健康になってしまって、人に相談する考えにも及ばず、悪いスパイラルに陥り、一人で落ち込んでいました。
そんな経験があったことと、サンリオは女性に応援されて成長した企業ですから、女性のために何かしたい思いがあって、2010年に子宮頸がんの予防啓発活動「Hello smile」、21年に女性の生活の質向上プロジェクト「Let‘s talk! in TOKYO」を立ち上げました。
女性特有の不調に対する痛み、苦しみ、悩みは、私の時代でもなかなか理解されなかったので、昔……たとえば母の時代などは、もっと人に言えず辛かったと思います。昔は更年期というと、ワガママ病だと言われましたから。
浅見:ご自身の体験から、多くの女性に健康でいることの大切さを伝えていらっしゃるんですね。
小巻:私自身、20代の頃は健康診断を受けず、調子が悪ければ市販薬を大量に飲んで乗り切るような生活をしていました。もっと若い頃から自分のからだを大切にして、がん検診も早く受けていれば、左乳房や子宮を失わずに済んだかもしれません。いらない臓器なんて、何ひとつないですから。
浅見:乳がんで左乳房、子宮筋腫と子宮内膜症の併発で子宮を全摘手術するという決断は、とてもお辛かったと思います。
小巻:当時は、とにかく早く病気を治したかったので、全摘手術をあっさり決断しました。決断は間違っていなかったと思いますが、もっと自分のからだと対話する時間があっても良かったかなと、心残りが少しあります。
いま思い返すと、自分が一番自分のことを分かっていなかったかもしれません。からだとこころは他人と比較することが難しいので、こんなものだと思い込んで我慢していました。
子どものこと、家族のこと、仕事のことを考えると、つい自分を後回しにしがちですが、自分を大事にすること、自身のケアを優先することが大事で、そのことに寛容な世の中にしていきたいと思っています。
小巻さんが尊敬する「女性の健康を支える薬」の開発者
浅見:女性の健康を支えるアクションを起こした人で、尊敬している人物がいると聞きました。
小巻:私が14年以上飲み続けている「命の母A」の生みの親、笹岡省三さんです。笹岡さんは、からだが弱かったお母さまのために、幼い頃から「婦人病に悩む女性を助けたい」と思って育ち、明治36年に、生薬でできた「命の母」を作ったそう。
私の母がそうだったように、昔は更年期や女性特有の病状について、世間の理解はありませんでした。そもそも、更年期という概念がなかったように思います。
その時代に、ステレオタイプにはまることなく、ただひたすら「生命を育む母を尊ぶ」心と行動は、日本の光だと思います。この開発ストーリー、もっとアピールしたらいいのに(笑)。
浅見:本当に、もっと広く知って欲しいストーリーです。実は私も2年前から「命の母A」を飲んでいますが、この薬に込められた思い、ちゃんと伝わってきますね。
小巻:そうですね。更年期を過ぎても、まだまだ人生は続きます。50歳までは人生勉強、50歳から自分らしく楽しめるようになり、60歳でやっと成人式です。60になって、やっと大人になった感じ。周りが見えて、客観的になれて、余裕も持てるようになったと感じます。
更年期を超えて、今日まで元気でサンリオエンターテイメント社長であり、サンリオピューロランド館長でもいられたのは、「命の母A」の支えによるところも大きいと感じています。
浅見:飲み忘れてホットフラッシュがひどくなった経験をお持ちの小巻さん(前編参照)、説得力あります。
小巻:浅見さんも1度、飲むのをやめてみたら?「命の母A」に支えられていること、実感できるかもしれませんよ。
浅見:怖くてできません(笑)!
小巻:そうですよね。私も怖くてやめられません(笑)。
サンリオは「みんななかよく」をモットーに、女性に支えられて育った会社です。私も笹岡さんのように、すべての女性の笑顔と幸せを願って、応援していきたいと思っています。そのためにも、まずは自分と仲良くすることが大切ですね。
自分に厳しすぎず、甘すぎず、ハッピーでいられる塩梅を探すことが大事
浅見:小巻さんのように、健康的でアクティブな毎日を過ごすには、どうしたらいいでしょう?
小巻:年齢を重ねるごとに、自分の好きなように生きていきやすくなります。せっかく好きに生きられるようになっても、からだが思うように動かないと困りますよね。そのためにも、体力の維持は意識しています。「命の母A」で体調を整えることはもちろんですが、他に、腹筋を毎日100回しています。
浅見:腹筋100回ですか!?それはマネできないかも。
小巻:腹筋と言っても、上半身を45度くらいに起こす感じですよ。完全に90度まで起こして100回は、私もやっていないです。100回もやらなくてもいいですし、気持ちが乗らないときは、無理してやらない。自分に厳しすぎず、甘すぎず、ハッピーでいられる塩梅を探すことも大事だと思います。ときには自分を甘やかすチートデイを設けて、頑張るときと楽をする日のバランスをとることが、健康的に長く続けるコツだと思います。
浅見:最後に、妹世代に伝えたいメッセージをお願いします。
小巻:なかなか自分を肯定できなかったり、周りを巻きこんでしまったり、周りにとってどうかなと思って自分を抑え込んでしまうこともあるけれど、「自分を大切にすること」が一番の社会貢献、そして大人のたしなみだと思います。家族や周りの人たちのためにも、まずは自分を優先して欲しいです。
できないことがあったら、それは他の人が頑張るための場所。「なんでも私がやらなきゃ」と、無理をする必要はないです。
明日はどうなるか分かりません。だからこそ、どうか今を大切に。
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(取材・文/力武亜矢 撮影/主婦の友社写真室 松木潤)