【服の断捨離】着道楽スタイリストが指南「捨てる/残す」が一目瞭然3つの唱え言葉【スタイリストRICOリコメンズ】
今年は暑かったり急に寒い日があったり、衣替えのタイミングが難しい秋でしたね。
コロナ禍になりだいぶ落ち着きましたが、私は週1ペースで服を買っていた程の着道楽です。「おしゃれするのも仕事だから!」と自分に言い訳して買い物していた頃が懐かしい。
今でも、おしゃれをするのは機嫌良く1日を過ごすために必要なことと思っていますが。
【「服はあるのに似合う服がない」おしゃれ迷子症候群のあなたへ#3】
*連載一覧
好きだと増えてしまう…
今日のテーマは服の断捨離です。
う! 耳が痛い…
増えちゃうんです! 服!
だって好きなんだもの。
でもおうち時間が増えたおかげで、すっきり暮らしたいという願望が湧いてきて、かなり断捨離が進みました。そのとき、残すものと処分するものを分けたポイントを今回はまとめてみました。
1:「真ん中はどこですか?」
まずひとつめは「自分の真ん中を見つける」です。
オトナサローネ世代の強みのひとつに、段々と自分の好みがわかってくるというのがあると思います。
イメージはぐるりと円を描くコンパス。ここを中心におしゃれを楽しみたいという軸を見つけます。
自分はフェミニンなスカートスタイルが好きなのか、マニッシュなパンツスタイルが好きなのか。花柄が好きアニマル柄が好き黒が好き、みんな違ってみんな良い。
自分らしくいられる服は何なのか、それがあなたの真ん中です。
私はセックスアンドザシティ世代(懐かしい!)。ドレスアップからカジュアルまでキャリーの振り幅のあるおしゃれに憧れて、好きなおしゃれをひとつになんて絞れないと思ってきました。
それでも最近やっと分かってきたのは、軸はトラッドテイストということ。トラッドとは、チェック柄やジャケットに代表される伝統的なスタイルのことです。たぶんこの先、おばあちゃんになっても好きだと思います。
真ん中のアイテムは必ず残します。処分するとのちのち後悔します。
ちなみに、この軸となる真ん中のお洋服は長く着るので、多少お金をかけても良いアイテムだと思います。
2:「それ、今っぽい?」
ふたつめは「今っぽい気分のもの」です。
大人の私たちには、今の気分を楽しめるアイテムはマスト!特にここ数年でシルエットが劇的に変わりました。
トップスは袖にぽわんとボリュームがあったり、ドロップショルダーになっていたり身幅ゆったりのリラックス感のあるものが◎。
スカートもここ数年で丈がだいぶ長くなりましたよね。パンツはハイウエストやセンタープレス、ジョグパンツあたりが今っぽいかな。光沢のあるサテン素材やエコレザーなど素材感で今っぽさを取り入れるのもおすすめです。
今っぽい気分のもの、は残します。
例えば、私の真ん中はミニスカートという方がいたとします。そしたらトップスにゆるっとしたシルエットのものを持ってきて今っぽさを出す、といった感じです。
自分の真ん中さえ分かっていればその周りにぐるっと円を描くようにして、トレンドアイテムを買うときにも使える使えないの判別ができるようになります。
これで無駄な買い物も減らせるわけです。
3:「“いつか”は処分!」
書いている私自身いつかまた流行るかもと思って、とってあるベルトが10本近くあることを思い出しました。
「いつか」が付いたものは断捨離の合図です。
断捨離のコツ:「好きなものほど後に」
さいごに、断捨離をスムーズに進めるコツは「好きなものほど後にする」です。
服が沢山あるから服から始めようと思っても、好きなものはなかなかスムーズに断捨離できません。本好きな人が本をペラペラと開いてしまっていたら、なかなか断捨離できないですものね。
まずは台所の引き出しの中や文房具、足が痛くなる靴みたいなところで肩慣らしをして、感覚を掴んでからお洋服の断捨離をするのがおすすめです。
すっきりして新しい年が迎えられたらいいですよね。一緒に頑張りましょう!
関連記事
>>買うべき服がわからないなら「靴」を見直そう。おすすめはぺたんこじゃなく…/現役スタイリスト指南
>>【なで肩・いかり肩・ぽっちゃり・小胸】おしゃれ迷子が「ニットベスト」を買うべき3つの理由/現役スタイリスト指南
※クレジット表記のない商品は本人私物です。
【監修】
大日方理子/おびなたりこ
1979年生まれ。お茶の水女子大学卒。女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。身長149cm。小学生の女の子がいる1児の母でもある。
続きを読む