「持ち家が狭い。いま家って買ってもOKですか?」和泉昭子編【オトナLab.】vol.5
ライフステージ的にはよいタイミングだが、考えるべき課題もあります
住宅購入では2つの側面を考える必要があります。
1つはライフイベントと呼ばれる、自分や家族の人生の転換点。結婚、出産、入学、転勤、セカンドライフに入るなどですね。
もう1つは日本経済の状況。要するに、お得かどうかということです。
前者に関して、この方のようにお子さんが小学校に上がるタイミングでの家の購入は非常に多く、しかもお子さん同士が異性となればお部屋もそれぞれに与えてあげたほうがいいでしょうから、いまはライフステージの面からはよいタイミングだと思います。
いっぽう後者、経済状況で見ると、確かに現在都心一等地の新築物件価格はバブルとも言われる上昇率です。私自身、現在は家の事情で郊外に住んでいて、5年以内くらいに都心に戻るつもりでいましたが、コロナ禍による異次元の金融緩和政策で価格が驚くほど上がってしまい、思惑が外れているところです。
ですが、持ち家からの買い替えの場合、価格が下がるのを待っていると、今の自宅の価格も下がってしまう点にはご留意ください。新たに買うのが高い時期は、今の自宅も高く売れるということです。
都心部でもエリアによって値上がり率が変わります。私の友人は超人気エリアの青山近辺のマンションを探していましたが、先日渋谷にほど近いエリアに中古マンションを買いました。聞けば、港区ほどの上昇率ではなかったそうです。このように、人気でありながらぽつぽつと残っているエリアがあるので、それを探し出す価値はあります。
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