「たぼ」ではありません。「多寡」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「多寡」です。
「多寡」の読み方は?
「多寡」の「寡」はどことなく「募集(ぼしゅう)」などの「募」に似ていますが、「多寡」の読みは「たぼ」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「たか」です。
「多寡」の「多」には馴染みがあっても、「寡」が何を表しているのかピンとこなかった人がいるかもしれません。
「多寡」は
多いことと少ないこと。多いか少ないかの、その量・額。多少。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「寡」は
①すくない。
②ひとり者。やもめ。つれあいをなくした人。
③力や徳が少ない。また、自分や自分の主君を謙遜(ケンソン)していう語。出典元:寡|漢字一字|漢字ペディア
を意味する漢字です。
「寡占(かせん)」や「寡黙(かもく)」といった表現であれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これらの「寡」は「多寡」と同じく“①少ない”の意味で用いられており、それぞれ
寡占
少数の企業が、ある商品市場の大部分を支配すること。
出典元:カセン|言葉|漢字ペディア
寡黙
口数の少ないこと。寡言。
出典元:カモク|言葉|漢字ペディア
を意味します。
なお「寡」の読みは
- 音読み カ
- 訓読み(常用漢字表外)すく(ない)・やもめ
と比較的少なく、また訓読みはともに常用漢字表「外」なので、日常生活でお目にかかる機会は少ないと思われます。そのため「カ」の読みを押さえておけば、「寡」を用いたどんな言葉が出てきてもすんなりと読めるはずです。
例えば「衆寡」「寡夫」「寡君」「寡徳」……いずれも「寡」の読みは「カ」で、「しゅうか」「かふ」「かくん」「かとく」と読みます。
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